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6年前の強みと今の強みが変わったことから分かること

M式強み診断を久しぶりにやってみました。前回の診断は2017年。6年の歳月を経て、強みはどう変化したのでしょうか? いや、そもそも強みとは変わるものなのでしょうか? その辺りの神秘に迫ってみることにします。

詳しくはこちらの記事に書いていますが、強みを知ることにはいろいろなメリットがあるらしいです。心理やメンタルヘルス、カウンセリングと聞くと「心の病気」を連想する人も多いかもしれません。もちろん、そうした問題を抱えているなら適切な対応が必要です。しかし、特に問題がなくても、人間の感情には日々浮き沈みがあります。何なら、「自分には特に問題がない」と思い込んでいることこそが最大の問題だったりするのかもしれません。「強みを知れば人生が劇的に変わる!」というものではなく、実際のところは「まあ、気休めにはなるかもしれない」程度の話だったりします。

M式強み診断では、32種類の強みの素質があり、その中から上位5つが診断結果として出ます。つまり、誰もが全種類の素質を持ってはいるものの、表に出やすいのは一部ということです。全種類持っているなら、人生のどこかで未開発の強みがひょっこり顔を出すこともあるでしょう。そう考えると、強みの変化というより、その時々で使うカードが違うだけなのかもしれません。

6年前の強みと比較してみた

今回の診断結果は、2017年の結果と並べてみると、このような結果になりました。

6年前の強みとの比較

6年前の結果と比べてみると、5つのうち「起」「勇」「柔」は順位が入れ替わったものの、相変わらずトップ5に居座り続けていました。「望」と「志」は脱落し、新たに「極」と「解」が仲間入りしました(6年も経てば人は変わるというが、強みの世界も椅子取りゲームのようなものらしい)。
「起」「勇」「柔」は、自分が大事にしている要素と重なるためか、今回もトップ5にランクインしているようです。行動、相対、柔軟性。この3つの軸を持っていれば、たとえ何をしていようと「まあ、何とかなるだろう」という適当な気持ちで生きていけます。

「起」に関しては、6年前よりもソフトな「起」になった気がしています。2017年当時は、2015年のワーホリ熱をもったまま、海外へ行ったり、美術を学んだり、手当たり次第に仕事も受けたりと、エネルギッシュな「起」でした。今はもう少し落ち着き、心の在り方や小さな実践を重視する「起」へとシフトしています(つまり、昔の自分は勢いだけの脳筋タイプ、今の自分は多少の理性を備えた戦略型、ということなのだろう)。

変化は進化なのか、ただの偶然なのか

2017年は、学びを本格的に始めた年でもありました。もともとコツコツ積み上げるタイプではなく変化を好むため、モチベーションを持続させるのが課題でした。そこで「望」や「志」を味方につけたことで、未来や目標がモチベーションとなり、学びを続けることができたのだと思います。そして、6年もの間、細々と学び続けた結果、「もっと深めたい」「もっと知りたい」という欲が生まれ、今回の診断では「極」「解」として表れたということなのでしょう。ここまで来ると、単なる性格診断のはずが、まるで自分の成長物語のように見えてくるのが不思議です。

強みを持っていても使い方がわからない問題

子育て1年生となった今、自分に向いていたベクトルが、子どもや家族にも向かうようになりました。育休中、子どもに100%の意識を向けていた時期は、社会との接点がなくなったように感じ、「私は一体何者なのか?」という哲学的な問いが浮かぶほどでした(今も何者かわかっていない)。
何かしなくては、という焦りや不安が生まれ、その原因を振り返ると、どうやら強みの使い方がわからなくなっていたことが一因らしい・・・と。「極」や「起」をどう使えばいいのか、迷子になっていたのでしょう(強みを持っていても、それを活かせなければただの宝の持ち腐れということか)。

結論:強みとは何か

こうして強みについて考えてみると、改めて「強み=自分が大事にしているものや喜びにつながるもの」だと感じています。逆に、自分がストレスを感じることも、強みの視点から考えることができます。
今回の診断結果をまとめると、こういうことになりました。

・ ベースとなるものは、そう簡単には変わらない
・今の環境や立場によって上位の強みは入れ替わることはある
・同じ強みだとしても、表出の仕方は違うことがある

当分の間は、今回の強みを指針として試してみるつもりです。果たして、これで「よりよい自分」になれるのか、それとも何も変わらないのか。それもまた一つの実験として、感情の変化、能力の変化、ストレス耐性の変化をじっくり観察しながら、経過もまた記録していこうと思います。

それでは、また次回の報告で。


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