休むこと、動くこと
うつ病になって回復していく間、誰もがいろんな時間を経験してきたと思う。 極うつ期。 何もできない。 身体も、心さえ動かない。 鬱の底。 焦点は定まらない。 ただ天井を見つめるだけ。 ただ休むことだけが、一番の養生。
「なぜ、自分がうつになんかに・・」 誰しも何度も考えると思う。 前から兆候はあったはず。 眠れない。疲れが取れない。イライラする。すぐ怒る。色々な事が怖くなる。泣いてしまう。泣けなくなる。 自分を誤魔化せなくなる。うつの始まり。
うつになってから、 「今の自分は、本当の自分じゃない!」 そう思ったこと、ありませんか? 状況を闇雲に否定することは、うつを深めるとも言われます。 必要なのは、養生すること。 ただ休むだけではなく、活動と休息のバランスが大事。
回復につれ、何かをしてみたい気持ちが少し出てくる。 その時、「そんなことをしてどうする」という考えも心の中に浮かんでくると思う。続いて出てくるのが自責の念。「ねばならない」のねばねば思考が、やる気を押さえつける。
そんな時は、例えば、少し外に出てみようかと思ったとき、これを「治るために歩かねば」とか考えると、大抵の場合は嫌になる。 「もう少し先まで行ってみようかな」とか「風はまだ冷たいけど、日差しは温かいな」とか、感じること、したいことに目を向けてみる。 そんなことが、良いんじゃないかな。
回復してきたなぁと感じてきたら、規則的な生活をしてみると良いという。起床、食事、就寝。 部屋の整理や、散歩とかの日課にできること。 花や家庭菜園なども良いらしい。 日常の行動が、心を落ち着かせるのに効果的だそうだ。
昨日からの後悔と明日への不安。うつの時、こころを揺さぶってくる。振り子のように。 でも、あなたが存在しているのは、今の時間。 回復度が60%ならば、60%なりに笑って、泣いて、怒って、楽しんで。 今日を生きていこう。 ゆっくりと。
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