自分の中の自分

「うつ病をスパッと治す技、教えて！」と言われても、そんなスペシャルアタックもマスターボールもないと思います。
色々な事、抱えすぎて。　やらねば～、に足を取られて。　にっちもさっちもなんだから。 足し算より、引き算。　軽くしようよ。

うつ病と付き合っていくのに大切なこと、それは、 自分自身の味方になること。 自分自身を味方につけること。 だと思います。
自分の事は嫌い。　でも、いやでもずっと一緒。　離れてもいかないし、見捨てたりもしない。 だから、あなた自身をあなたの味方に。

「インナー・チャイルド」って言葉、聞いたことありますか？
元々、アルコール依存症の親を持つ子どもが、幼少期に抱えるトラウマ。　最近は依存症に関わらず、広い意味で使われる。

「インナー・チャイルド」　自分の中の、子供の自分。
いじめ、虐待、ストレスを受けた子供のころ。　
その時は頼り方も分からずに、自分を守るため、我慢したり、噓をついたりして胡麻化していた。 　大人になって忘れた筈なのに、子供の自分が泣いている姿が心に浮かぶ。　 そんな時、 子供の自分を、ハグできますか？ 子供の自分の、味方になれてますか？

自分自身を味方にする、それを邪魔してしまうのが『プライド』だったりすることが、うつの時に多いと思う。
「こんなものじゃない、自分はもっとできるはずだ！体が動かないなんて嘘だ！」と、自身の悲鳴に耳を貸さない。　空回りして、周りも混乱させてしまう。

「気持ちを吐き出すって、どうすればいいのですか？」 そう聞かれたことがあった。　
わかる！　私も同じように、上手じゃなかった。
理由は、それぞれ。
自分で規制してる。
愚痴なんて言うなと育てられた。
あきらめ。
縛り付ける鎖が多すぎる。
心のどこに手を突っ込めばいいかわからない・・けど、楽になれるのなら。
ひとつの提案。
周りに愚痴るのがうまい人、ついつい聞き役に自分がなってしまう人がもしいたら、真似してみる。
または、SNS上で共感できる吐き出しツイートを見つけたら、真似してみる。
ちょっとずつ、出来るようになるから。