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解離って、知ってます?

『 解離 』という言葉、聞いたことがありますか?
うつ病などを経験した人でも、「知らない」という人も多いと思います。 昔は、「ヒステリー」とも言われてました。 この呼び方なら、なんとなく想像できる人もいると思います。

『解離』とは、思考や感情が耐えられないほど抑圧を受けた結果、精神の一部が切り離されてしまった状態と考えられています。 これが日常生活において、意識や感情や記憶、身体に症状として出てくることを、「解離性障害」と言います。 トラウマやPTSDを抱えた人に多いとされています。

解離性障害には
🔹解離性健忘
🔹解離性昏迷
🔹解離性遁走
🔹離人症
🔹解離性同一性障害
などがあります。 また、心因性失声症や心因性難聴も解離性が関わっている場合もあるそうです。 私の娘は、失声症を経験しました。  それから、突発的自殺は、急性の解離性障害を起こしたからだとも言われます。

『解離』は病名ではなく、症状。 だから、うつ病でもパニック障害でも適応障害でも統合失調症でも、起こりうる。 うつ病の場合、周りの人でネガティブな感情になることを嫌う人もいるが、個人的には解離が起こる方が怖い。
実は、私の妻も解離を起こしたことがある。 今考えると、離人症になりかけだったのかもしれない。 抱きしめて魂が離れない事を願うしか、出来る事はなかった。  これは人に寄りけりだが、リストカットは解離を起こしそうになるのをくい止める、防衛反応の場合があるという説もあるそうだ。

うつの時に『解離』を起こした経験を持つ人は少なくないと言われている。
例えば、何をしていたか記憶にない時間があったりとか、気が付いたら外を歩いていたとか、憶えのない買い物をポチっとしてて後で驚いたとか、意識がブラックアウトしたとか。
また、耐えられないほどのストレスを感じた時に、自己防衛としての解離が起こることもある。  酷い暴行やいじめにあった時、記憶がとんだりとか、感覚を感じなくなって自分が自分から意識が離れて、まるで他人を見ているような感じ。  私の子供の頃のいじめっ子の名前を思い出せないのは、解離性健忘?

解離性障害に『離人症』というのがあります。 自分が自分でなくなる感覚。 それが日常的に起きてしまう。 この辛さは、経験した者にしかわからないとも言われています。 そしてそれを周りに話しても、なかなか理解されない辛さも。

『離人症』の特徴的な体験として、「体外離脱体験」と「自己像幻視」があります。 「体外離脱体験」は、自分の身体から魂が離れたかのように意識が俯瞰状態になる事。 「自己像幻視」はドッペルゲンガー現象、もう一人の自分を見てしまう事。 どちらも、霊的とは全く関係なく。

要因は色々な説があって、過去の虐待や暴行が関連しているとか、耐えきれないほどのストレスからの防衛とか。  離人を体験すると、その人の親和感、有情感、存在感が喪失していく傾向にあるという。 耐えられるかい?自分が自分じゃないことに。 それでも、闘っている人は少なからずいます。

『解離性人格障害』は、多重人格と言った方が聞き覚えがあるかもしれない。 聞き覚えがあっても、知らないことが多い障害でもある。 一人の人間の中に、何人もの人格が存在する。 一時的に起こす人もあれば、日常的に出現する人もいる。
トラウマや強いストレスから引き起こされるとされているが、別段これといって虐待や暴行の体験がないにも関わらずなる人もいるという。

実は、私の友人が解離性人格障害の症状が出たことがあって、私は友人の別人格と何度もメールのやり取りをした経験があるのです。
その時は友人がとても強いストレスで心が崩壊しかけてた時に、主人格を守るために出てきたと書いてきた。  意外にね、私、すんなり受け入れたんです。メールでのやり取りだったからかな。  本人はその日の事はあまり覚えていないという。 今でもその別人格がいるのかはわからない。統合されたのかな?

『解離』については、理解されにくいし、誤解も多い。 周りにその兆候があった人たちがいるからこそ、もっと知りたいと思っている。

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