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うつと仕事と休養と・・

うつ病の発症に大きく関係しているのは、「仕事」だと思う。 職場の人間関係、仕事の質と量、労働時間、パワハラ。 どれもキツイものばかり。 乗り越えようと無理して頑張る人が、心壊れていく。 昔からあることだけど、本当に切ない。

40~50代の中年と言われるようになってきた人たちで、苦しんでいる人たちも沢山いる。 私の周りにも。 デジタル化の流れが速くて、必死で藻掻いている。 業務についていかなくては、凄く一生懸命。 でも、それで心病む人も多いと思う。

私の叔父が定年前に「今、銀行とか取引先とかが頭を下げてくるのは、きっと会社名や役職があるからだろうと・・。」と言っていた。 退職後、意識が肩書があった頃から抜け出せず、周りに溶け込めずうつになった人もいる。 うつになる人は皆、一生懸命頑張ってきた人だと思う。

「このところずっと眠れなくて・・」
取引先の社長が言うんです。 ものづくりの現場は大手は回復傾向でも、中小はまだどころか価格競争がきびしい。 その上、融資の返済と雇用の確保。不安だらけだ。
「心療内科に通院しているのだけど、なかなか・・」
ちょうど従業員が事務所にいない時間だったので、ぽつぽつと話してくれた。 言えないんだろうな。 長いけれど深くもない付き合いの自分ぐらいが、ちょうどいいのだろう。
「悪いな、仕事の話じゃなくて。でも、聞いてくれて少し楽になったよ。」
いえ、信頼してくれた事が何より嬉しかった。

うつ病には、休養が大事。 とはいえ、状況によりけりだけど、仕事をする必要がある人もいるだろう。

「アドヒアランス」
患者本人が積極的に治療方針に参加し、治療を受けていくこと。 寛解状態を維持するのにも、有効だといわれる。
具体的には、仕事をしながら回復を目指す場合、医師と話し合って抗うつ剤など服薬の見直しをする。 就労中はできるだけ副作用のより少ない種類や量にして、仕事が終わる頃や終わった後に効果のある薬をまとめる。 その人の生活に合わせて調整していく。 主治医と相談するのもありだと思う。 無理しない範囲で。

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