🧠脳とこころと
🧠視床下部前方にある内側視索前野中央部(cMPOA)とその中の「アミリン」というホルモンは、孤独感を司る場所。 実験によると、アミリンと、その受容体であるカルシトニン受容体を減らすと孤独を好むようになり、増やすと仲間を求めるそうだ。
また、このアミリンとカルシトニン受容体のコンビは、摂食行動にも関わっているそうです。 コロナ下において友達や仲間と会う機会が減り、アミリンの分泌も減り、さらに合わなくなる。 それにより、うつになる人も増えているようです。
🧠子供の虐待の報道を見るたび、悲しくなる。 なぜわが子を・・。
まだ研究段階の話だそうだが、虐待をしてしまう親の脳内、「内側視索前野中央部(cMPOA)」、ここは子育てに関係する場所、こちらが機能不全を起こしているのが原因の一つらしい。
別の研究では、子供時代、体罰や言葉の暴力などで「前頭前皮質」が何らかの障害を負ってしまった場合、自分の子への虐待や育児放棄に陥りやすくなるという。
「わが子なのに好きなれなくて」と悩むお母さんは少なからずいる。「母親なんだから」という精神論ではなく、脳が傷ついているからかも。
🧠うつ病は大きく分けて、ダウンがメインの「単極性」と、アップダウンがある「双極性」と分けられる。 なぜ分かれるのか? いまだ解明されていない。 ある仮説によると、カルシウムイオンが関係しているのではないか、と。
その説によると、神経細胞の中では、カルシウムイオンは情報の連絡役をして活動している。 ただ、細胞内に入ってきたカルシウム君には、役目が終わったら細胞外に退出して貰わないといけない。 双極性では、その調節機能がエラーを起こしているそうだ。
カルシウム拮抗剤が処方される場合があるのは、カルシウムイオンの調節のためらしい。 誰にでも、という訳ではないらしいが。
🧠うつの時、集中したくてもできない、ということありますよね。
それは、脳内でこんなことが起こっているそうなんです。 脳の中に「認知制御ネットワーク」「デフォルトモードネットワーク」「情動ネットワーク」があって、心と身体を繋いでいる。
その中の「デフォルトモードネットワーク」。
これは、思考がOFF又はアイドリング状態である事。 ぼーっするのもそう。 でも何もしていないのではなく、脳内で情報整理などをしている。 作業する時は活動を抑制して、集中状態に。
しかし、うつの時デフォルトモードネットワークにエラーが起こるそうです。
うつの時、「デフォルト」の活動を抑えられずに情報処理がうまくいかず、考えが錯綜して、作業に集中できなくなる。 また、最初に書いた3つのネットワークは、背内側前頭前皮質で接続されていて(ハブの如く)、各々のネットワークが増加することにより、うつ病の症状が重なって出てくるそうです。
🧠ガイア、マッシュ、オルテガ・・じゃなかった💦
ノルアドレナリン・ドーパミン・セロトニンの神経伝達物質がうつ病と関わりがあるという「モノアミン仮説」が、主流としてあります。 その他にも、うつ病と関係がある物資があるんです。
まず、「GABA」。
聞いたことはきっとある思いますし、それを売りにしているチョコもあります。 うつ病になると、体内でGABAが減ってしまうそうです。
次に、「グルタミン酸」。
うま味成分ではなく、神経伝達物質の方。 こちらもうつ病の時には、激減するそうです。
どちらも、アミノ酸のひとつ。 GABAは神経細胞の働きを抑え、グルタミン酸は神経細胞を活発化させる。 このバランスが崩れると、抑制と興奮の切り替えがうまくいかなくなるそうです。
🧠うつ病は心の病と言われますが、脳が誤作動を起こしている病気です。 精神療法は効果がありますが、押し付けられた精神論では治りません。 心と身体を休ませることで、バグってる脳をスムーズにする。 遠回りに思えても、それが一番の近道だと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?