うつ病と家族
うつになった時、よく聞くのが 「家族がわかってくれない」 家族の人が言うのが 「あの人の考えていることがわからない」 近しい間柄のはずなのに、いつの間にか対立軸のあちらとこちら。 わかりたいのと、わかるはずがないと思うのと。
他人様の事を引き合いに出して申し訳ないけれど、家族が派手な格好など衝動的行動をしたり不眠に陥ったり、それが定期的だと、躁状態かと考えてしまう。 伝えにくいけれど言わなくては、周りは納得してくれない かたや本人からすれば、それは信頼できなくなるし、裏切りだと感じるのだろう。
うつ病と言われたとき、本人以上に家族は訳が分からないと思う。 何が原因?どうすればいい?休ませる?どうしたら治るの?
そして ・・
私が原因?気付けなかったのがいけないの?無理させた?どうしたらいいの?私だって辛いのに・・・。
言葉に出さなくても、見抜かれることは多いと思います。 でも、指摘されると、ムッとする。 そんな表情も見ています。 近しい人だから。 もっと分かりあいたい。 分からないなら、聞いてみてはいかがでしょう。 正解を求めあうのではなく、今の気持ちを語って貰う時間を少しでも。
抑うつの時、家族はどんな反応をする?
怒る人。
これはきっと、怖いんです。 あなたがじゃなくて、その人自身が。 心の中に何かを抱えているんだと思います。 うつのパワーが、隠したい所に触るから。
家族の方がうつになってしまう場合。
これは共感力の強い人。まじめな人。頑張りすぎる人。 私が、私が、支えなきゃと思う人。 「うつはうつる」と言われる所以。 でもこれは、家族の方の性格や心の問題が大きいと思います。 うつ病は、本人も、家族も、時間をかけて向き合うことが必要だと思います。
お子さんがいらっしゃる場合、自分の事よりも気になるのが、子供に影響があるか?ないか?
正直に言って、他の病気と同じように、あると思います。 現実として。 親としては出来るだけ見せたくないと思うけれど、子供は感じているでしょう。
中には、ヤングケアラーのようになっている場合も。
以前少しだけ、話を聞かせて貰ったことがあります。 親は「ごめん」とよく言うそうなんです。
「でもね」
その子が言うんです。
「時々、ほめてくれるんだ。よくがんばってくれる。ありがとうって。」
その形が良いかどうかわかりません。 でもその子の願いは、また笑顔が戻ってくれる事だそうです。
また、これはいい影響かどうかわかりませんが、母親がうつ病だった姿をみて、こころにかかわる仕事をしたいと思い、臨床心理士・公認心理士になった人もいます。
子供は子供なりに考えている。
「本当は○○なんじゃないの?」
家族で診断とは違う事を言ってくる人、少なからずいるようです。 発達障害、パニック、新型うつなどなど。 どれかと被る事なんて、当たり前。 それよりも家族の言葉は後々まで残るから、厄介なんだよね。
支えあうのも家族なら、苦しめてしまうのも家族であったりもする。
家族って、何なんでしょうね。
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