緊張によって動きに注意が向かず、集中できなくなる
普段のプレーであれば自分の動きに集中できる場合でも、緊張することによって動きに注意を向けることができず、良いプレーができなくなることがないでしょうか。
この状態のことを、〝注意散漫〟と言います。プレッシャーがかかることによって、自分の動きだけでなくいろいろなところに注意を向けてしまい、プレーに集中できなくなるのです。
例えば「失敗したらどうしよう」とか「監督に怒られないだろうか」など、自分の運動とは関係のないことが気になってしまうので、意識して「頭の位置を固定させなければ」と修正するべき場合にプレーへの注意が向けられなくなります。
また緊張によって自身をコントロールできないまま試合を続け、自分の思うようなプレーができないまま終わってしまうような例もあります。「頭が真っ白になった」とか「何を考えていたのか覚えていません」といったような緊張状態であったときです。
このような現象を〝注意狭隘(きょうあい)〟と言います。これは注意散漫と似た現象になりますが、自分のプレーに集中できれば良いパフォーマンスになるのが、緊張によってプレー以外のことにも意識が及んだり、プレー自体に意識ができなくなったりしてパフォーマンスを落としているのです。
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