木更津トライアスロンが初めてのデビューとなった
いろんなwebサイトを見ながらどの大会にしようか考えていました。
完走が一番の目標なので泳ぎやすい、そして車で移動して家から行ける場所を考えた結果、デビューは木更津トライアスロンにしました。
大会を選んだ理由と実際にやってみた感想など書き出してみましたのでお読みください。
またこれから大会を考えている人がいましたら参考にしてもらえると嬉しいです。
参加した距離はスプリントです。
スイム750m
バイク20km
ラン5km
2児のパパで理学療法士として働きながらトライアスリートを目指しています。隙間時間を見つけては自転車に乗り、プールに通う日々を送っています。
現在は病院、整形外科クリニック、企業内で健康管理を行なっています。
理学療法士とは身体運動に関わる機能を解剖学や運動学を中心に機能改善を行うリハビリ専門職種です。活動は多岐に渡り、病院内で骨折後のリハビリ脳梗塞後のリハビリ、呼吸器リハビリからスポーツ現場、介護予防セミナーや教室、障害者福祉、小児、健康教室など。
問題のスイムパート
初めてトライアスロンにチャレンジする人の多くはスイムパートに不安があると思います。もちろん私もスイムパートができるのか不安でしかありませんでした。
レースを申し込んだ時点でプールを200m泳ぐことで精一杯。
練習機会は週に1回が限界。
泳げないから大会に出ることもやめようかと思いましたが、歩けないからリハビリしたくないと言われる患者さんにかけている言葉があります。
「やってみないとわからないですよ。」
ブーメランでした。
やってもないのに諦めるのは違うと思い、大会に先に申し込みました。馬鹿なのはわかっています。でも申込をする前とした後ではモチベーションが変わります。
やらないと死ぬぞ
そう自分に言い聞かせて練習していました。
どうもネットの話を聞くと
「木更津の海は泳ぎやすい」
「気温も低くない」
「水質もよく、視界も問題なかった。」
なんて書いてあり、海なんてどこも一緒だろう。
開催日:2023.6.25
天候:くもり
気温:23.9℃
水温:24.7℃
WBGT:22.4
去年のデータです。
そして今年のデータ
開催日:2024.6.30
天候:くもり
気温:26.2℃
水温:22.4℃
そして参加した感想です。
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↓
「風が強い!」
当日の風は風速9mくらいだったそうでアクアラインは11mでした。
天気は快晴!とはいかず、スタートが近づくにつれて曇り空へ。
フローリングスタート(みんなでぷかぷか浮いてスタートの合図で始まる)でスタート前に練習して開始
という流れだったのですが入水直後
海をがぶ飲み
オープンウォーター(海とか湖で泳ぐこと、OWS)の練習はできず、当日に合わせてウェットスーツ(フルジョン、袖があるタイプ、袖がないのをロングジョン)をレンタルして臨みました。
ウェットスーツってすごいですよ。浮力は想像以上でびっくり。全然水が冷たくなかった。
でも波が高くて顔を上げると波が襲ってくる。
フローリングで待機中も浮いているのがやっと。
後ろの方にいるとギリギリ足を着くことができますが貝の殻が多く、基本的に禁止されています。
スタート前から
「もうやめたい」「こんな海で泳ぐトライアスリートは人間じゃない」
なんて考えていました。
なんとか待機していざスタート。
これがバトル?
って思うくらい人が多い!
もちろん当たりに来ている人はいない(希望)
仕方なくぶつかってしまうのです。
2024年度は波が高いお陰なのか
海の中は何も見えません。
自分の腕を認識することもできませんでした。
周りの人がいるかどうかはヘッドアップをしっかりしないと確認できません。そこに襲いかかる高い波。
スタートして2分で死を感じました。
コースはブイ(ぷかぷか浮いてる目印みたいなやつ)を三角形に回るのですが部位を確認するだけで精一杯。ここで後悔。
ヘッドアップの練習をほぼしないで大会当日。
もうずっと平泳ぎです。
ヘッドアップはクロールって横に息継ぎするけどそれの前方バージョンみたいなやつです。
最初のブイを回った時には先が長すぎて心が砕けそうになり、
陸上に返してくれ
と何度も思いましたね。
でも人間適応するもので
2つ目のブイを周り最後の直線
波に乗る
という技術を習得!
これが凄くて息継ぎはスムーズ、水を掻かなくても前に進む!
無事にパニックにもならずになんとか陸上に戻り、生きたことを実感。
後から聞きましたが距離短縮750m⇨600m
後続のウェーブはスイムスキップとなったみたいです。
バイクパートは気持ち良さそう
まず目に入ったのは木更津駐屯地で行うコース。
普段道路で練習していると車や信号、アスファルトの凹凸、歩行者。
当然ながら自分だけが優先されることはなく、周りのルールに合わせて練習するしかありません。
そんな葛藤の中、駐屯地という選択、見晴らしはよく、滑走路が走りにくいわけない。魅力しかありませんでした。
だって飛行機が走る滑走路ですよ。路面が管理され、地面の上をタイヤが転がることだけを考えられた設計。自転車だってストレスなく走れるでしょ!
バイクパート◎
と思っていました。
実際は
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↓
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バイクももちろん風の影響を受けます。
凄く受けます。
追い風向かい風でこんなに変わるもんか!
と突っ込んでました。
コースは広く、こんな道で自転車乗ったことないと思っています。
見晴らしは良好、周りを気にすることなく気持ちよく自転車を漕ぎます。
またスイムからから解放されたことにも味を占めていました。
そんな中急に向かい風がやってきます。
風速11mの風です。立っているのも大変な風です。
その中を必死に2kmペダルを回し続けます。
それが終わると次は天国
追い風に切り替わると勝手にバイクが進みます。
私の中で最高速度60kmをマークしました。
平地で単独走行では最速でそれは今も変わりません。
もう楽しくて楽しくてずっとあのコースが良かったです。
その後戦車など置いてある道に入ると急に狭く感じます。
追い越し追い抜きは声を掛け合いながら行いますが、スピードが出たら減速。
カーブも多く、テクニックが必要だと感じるコースでした。
最後のランパート
ランは気合いでなんとかすると思っていたのであまり大会前は重視していませんでした。
ただここでも風が立ちはだかります。
全然進みません。と思ったら急に進みます。
この頃には若干イライラしていました。
そんなイライラを抑えるのが補給食
1つだけ用意しておきました。
スプリントでは不要
なんて意見もあるかと思いますが私は食事という楽しみをとっておきました。
26°という気温もあった暑い、そんな中の補給食、効果云々より美味しさを求めて口にすると
「体に染み渡る栄養素」
本当に助かりました。
ランは5kmと短いですが達成感はやった人にしかわからないと思います。
私の場合は全人類に感謝、練習の時間や大会の参加に協力してくれた家族に感謝。
とにかく
感謝、感謝、感謝
その気持ちで包まれました。
その後、練習をやって良かった。
もっとやれば良かった。
そんな感想しかありません。
振り返ると
完走できて本当に良かった。
あの荒波と風を耐え凌ぎ、ゴールしたすべての参加者に尊敬
トライアスロンは自然に協調し、対応する競技であることを深く身体に刻むことができました。
またリベンジしてやろうと思います。
タイムはいいとは言えないですね。
1:45:00
くらいでゴールしたような記憶です。
初心者の人がいれば参考にしてください。こんな記録でも完走ならなんとかなります。