パワーゾーンの使い方
Topic
・波の流れ(パワー)の理解
・トップパワーゾーンの理解
・ボトムパワーゾーンの理解
・スピード、パワー、フローを向上させるために点と点を繋ぐ
〇海の流れ(パワー)を理解しよう
波は割れた後、地形が深いところに逃げて、沖へとまた出ていく
地形が深いところを探して、流れとともにアウトへ出る。
ゲッティングアウト、テイクオフ、マニューバーは波のパワーを使う
(自分の力任せにしない)
〇テイクオフ、マニューバーはパワーゾーンを使う
・トップパワーゾーン(落ちる力)
重力によるパワー。当然だけど、波と自分の落ちる速度は同じ。
・ボトムパワーゾーン
波が浅いところに溜まり、あふれて、吸い上げが起きるパワー
〇それぞれの活用方法
・トップ
なるべく上に上がって、なるべく速く下に行くために体を投げ出していく
イメージとしては、野球のボールを投げる時のような感じ。
思いっきりボールを投げるように前足に体重を乗せてから腕を下に振る。
・ボトム
レールを入れて、トランポリンを跳ぶようなイメージで、ほんの少し
膝と上半身を使った屈伸運動を足す。
イメージ的には10%から20%くらいの力で行う感じ。
思いっきり跳ぶと体が伸び切ってしまい、トップターンが出来なくなる
〇点と点を繋げる意識を持ってサーフィンできるようになろう
点と点を繋ぐ=上下のパワーゾーンを繋ぎながら垂直にサーフィンする事
ポイント①
レールが入れば、ボトムのパワーゾーンからトップのパワーゾーンまで引き上げられる。
ポイント②
トップパワーゾーンを活用すれば、自然にボトムパワーゾーンに戻る。
ポイント③
二つのパワーゾーンを活用し、スピード、パワー、フローを向上させよう
→二つのパワーゾーンを胸で見る事の繰り返し。
ポイント④
波の真ん中でサーフィンしない。真ん中では適切なターンが出来ない。
トップのパワーゾーンとボトムのパワーゾーンを明確にして、繋げよう。
ボトムへはなるべく直滑降で降りる。後ろの手を思いっきり前に出すことで、レールも入るし、体も投げ出せる。
真っ直ぐ降りると言っても、レールは少し入れたまま。フラットな状態になると板は止まる。
QA
リップが落ちている場所が、ボトムで一番パワーがある。
テイクオフしてからボトムターンをする前にノーズをビーチに向けることで、サーフィンをワンテンポ遅らせるとスープの真下でボトムターンが出来る。これは、波のスペースを大きく、広く使えるため。
ステップバックをするのはリップをする時だけ。なぜかというと、リップをするためには深くて短いボトムターンが必要で、このボトムターンの為にはテールエンドまでステップバックする必要があるから。反対に、カービングをする時は浅く長いボトムターンをするので、ステップバックはしない。
テイクオフの時に、板は岸に向けているけど、顎を思いっきり進行方向に向けてプッシングをすると、すごくレールが入りやすい。パワーゾーンは顎で追いかける。
パドルで二の腕が疲れるのは、最後のひとかきをしているから。力むのではなく力を抜こう。肘を引いてリズム良くパドルしよう。
小波でパワーゾーンを上手く使うコツは、走らない事。サーフィンを遅くしよう。進む時間より戻る時間を長くしよう。小さい波だからこそ、走らない。大きい波と小さい波での違いは力加減。小さい波であればあるほどやさしくサーフィンすると、波の力が使える。
基本的に、スポーツをしている時は腹圧はあったほうが良い。
掘れているからといって肩辺りからテイクオフするのではなく、もっと奥の際どいポジションから行くべし。イメージ的には、立った瞬間にチューブに入るような感じ。サイズが合って掘れた波は、自分のポジションを精密にしていく必要がある。大きくて掘れている時には、あえて降って恐怖心を和らげると良い。
ロングボードも点と点を繋ぐが、ショートに比べて点にいる時間が長い。
テイクオフからは、自転車に乗っているようなイメージでライディングする。ビーチに落ちている枝などを、ハンドルを握るように持ったままライディングしてみる。
スプレーが出ている人たちは、リップの時のタイミングが非常に良い。カービングにおいては、トップぎりぎりでレールを入れてサーフィンしている。ボトムのパワーゾーンを使って、柔らかいボトムターンをしているからこそこれらが出来る。
オーストラリアにおけるパワーサーファーは、波の力を最大限に使うサーファーの事。この場合のパワーとは、馬力のことではない。