『読書のちから』 若松英輔 (亜紀書房)
先日お休みだったのにどうしても元気になれない日。
コロナ鬱なんて他人事だと思っていたけれど、何をやっても過去のことやこうなっていたら良かったのに、というネガティブな思考ばかりになってしまった日。
音が欲しくて適当にテレビをつけたらNHKで紹介されていました。
「読書は書き手との対話、こんな時だからこそ読んでみてほしい」
その一言が聞こえてきて、テレビ見たら紹介されていた本でした。
そうだ、私には本があった。大好きな本屋さんに行こう。
すぐに立ち上がって準備して、ずっと行ってみたかった荻窪のTitleに向かいました。(大好きな本屋さんになりました、またその話は後日)
小さな行動だけど、きっかけを作ってくれた『読書のちから』、やっと読めました。
深い文章なので、最初読むのにちょっと時間がかかりました・・・。現代文の試験にこういうのよく出てきたな、なんて思ったりして。
寝る前に読もうとしたら全然頭に入らない。(寝落ち・・・)
難しくて無理か?と思ったりしたのですが。
最近早起きを始めたので朝読んでみたら、全然印象が違うんですね。
すごく集中して、言葉の意味を自分なりに捉えるつもりで読んだらすらすら読めた。
ここ一年ですごく意識していることが、深い言葉や文章の中に散りばめられているように感じました。
頭で考えるのではなく感じる。
余白を持つことの大切さ。
他者への感謝や貢献が、自分の傷をいやしたり、自分の生きる意味を見出すことに繋がる。
読書やネットサーフィンなど知識を探しているようで、実はその時に響く自分への「言葉」を探している。
書くこと、アウトプットは自由になること。周りの決めた枠から離れて自分らしくなること。
メモしたのはこの辺り。きっと読む人それぞれにとって違った意味で「読書のちから」を説得させてくれる本だと思います。