『京大変人講座』 酒井敏ほか (三笠書房)
記念すべき初読書日記です。
この日経新聞の記事を見かけて気になっていた時のこと。
この記事の中の『京大的アホのイメージ図』が好きすぎて友人に送ったら、こんな本あるよ、と教えてくれました。
コロナ鬱なのか、ホルモンのせいなのか、どうしても前向きになれない日に、たまたま用事があって出かけた際の電車の中で読んでみました。
なんか自由。そして大真面目なのにいい具合に適当。
脳みそをパン生地のように麺棒で上下、左右、斜め、いろんな方向にぐわんぐわんこねられているような感覚。
そしてなんといっても笑える。
何をやっても上手くいかない気がしていたのに、なんだかスーッと方の力が抜けました。
ネガティブ思考の時って、考えも体も硬直しちゃってるのかな。
森毅先生のお話を読んで、大学時代のフランス語の先生を思い出しました。
なぜか一度外で授業をしたんです。
先生が持参した小さなホワイトボードに単語を書いて、読み上げる。
先生の発音を聞いてみんなでリピートしようとしたら、ヘリコプターが頭上を徘徊しだして何も聞こえない(笑)
授業はすぐ中断して、先生が持ってきてくれたバゲットとハムとチーズを赤ワインと共に嗜むピクニックと化しました。
あの時のバゲットとワインの美味しかったこと。
お世話になった先生。昨年ご病気で亡くなられてしまった。
多くの学生に人生の楽しみ方をさりげなく教えてくれた人でした。
固定観念にとらわれず、自由に、楽しみにながら生きたいな〜。
思い出と共に、未知の未来への勇気ももらえる本でした。