流行りのデニムジャケット、Levi'sの歴代Gジャンのモデルに付いて解説
今期注目でもあり、カジュアルジャケットの定番アイテムでもあるGジャン。
お持ちの方も、今後購入を検討されている方も是非こちらの基本モデルを知っておいていただくと、Gジャンを着ることがより一層楽しくなるのではと思いますので、是非最後まで御覧ください!
はじめに. デニムジャケットの歴史
デニムジャケットの元祖と言えば、『Levi's(リーバイス)』です。
1880年代、今から約140年も前にさかのぼります。当時『リヴェティッドブラウス』という名前でLevi'sが特許をとって販売されました。リベットとは主にデニムパンツのポケット周りなど、縫いつなげたところを金具で補強することに使われる金具の名称です。
そのリベットを使った上着という意味でリヴェティッドブラウスというものがGジャンの始まりとなります。
ちなみにGジャンは、『ジーンズジャンパー』の和製英語としての通称です。
Levi'sはこの140年の間で、代表作として1st~4thがありますので、年代に合わせて紹介していきたいと思います。
1. 1st(ファースト)
画像引用:cassettepunch.
1936年に誕生した通称“ファースト“『Lot.506XX』です。
全てのGジャンの基礎とも言えるアイテムで、とにかく無骨なデザインは根強いファンを離しません。
デザインとしての特徴は、胸ポケットが左にフラップタイプで1つ付いており、フロントプリーツに加え、バックヨークにもプリーツがあります。腰回りにバックシンチと呼ばれるベルトが付いているのも特徴で、動きやすさを追求したデザインとなっています。首元のパッチは革パッチで、1950年代前半まで作られたファーストはすべて革パッチとなっています。
アームホールなども広めで、とにかく土臭いデザインは、着るとなんともいえない男らしく、古着チックな雰囲気を醸し出します。
2. 2nd(セカンド)
画像引用:cassettepunch.
1952年に誕生したのが通称“セカンド“『Lot.507XX』、第二次世界大戦後にモデルチェンジが行われ、デザイン性が高まったといわれ、黄金期を支えたデザインです。
デザインの特徴としては、ファーストが左胸ポケット1つだったものが、左右に1つずつフラップタイプで付いています。バックシンチだったものがなくなり、タックボタン式のサイドアジャスターとなっています。シルエットはボックス感が強くなり、ハイウエストのジーンズに合わせるということを打ち出していました。背中のパッチは1955年を境に紙とレザーパッチが存在しています。
ファーストに比べるとファッション要素が高まったデザインです。
3. 3rd(サード)
画像引用:JOE
1962年に通称“サード”と呼ばれる『Lot.557XX』が誕生しました。Gジャンを作業着の枠からファッションアイテムへと昇華したデザインといわれています。
最大の特徴として、前身頃のプリーツがなくなり、V字の切り替えシームが入っている点です。ポケットやヨークの切り替え位置も高めになっています。これによりシルエットは細いまま立体感が表現されるようになっています。サイドアジャスターのタックボタンもジンクからカッパーへ変更されています。背中のパッチは1962年頃移行から全て紙パッチとなっております。
ヨーロッパ圏では、このサードのGジャンに限り、トラッカージャケットと呼ばれます。
4. 4th(フォース)
画像引用:WEGO VINTAGE
最後は1966年に誕生した通称“フォース”『Lot.70505』です。この年はアメリカの文化が激変した年とされており、アートや音楽など様々な変化が起こりました。
パッとみただけではサードと区別がつきにくいのですが、1番の変化はシルエットです。アームフォールなども細くなり、着丈が少し長くなったことで、よりファッションアイテムとして完成形になりました。
【まとめ】
いかがでしたでしょうか?
深ぼっていくとGジャンの面白さわかっていただけたのではないでしょうか。
こちらの4型が全てのGジャンの元になっているいってよいかと思います。様々なブランドがGジャンを発売したり、中にはリーバイスとコラボして発売していますが、1st~4thのどの型をベースにデザイナーが考えて作っているか考えてみるとファッションが面白くなるかと思います。
中には年代として貴重なモデルもありますので、古着屋などに行った際は注意してみてみると楽しいですよ。
画像引用:投稿者instagram
上記はファーストを使ったコーディネートです。
コーディネート例などは、instagramやWearにて配信してますので是非ご覧いただければと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
2020/11/15