思い出したくない過去、思い出せない過去
学生時代全般はあまり思い出したくない。
小学4年の頃にイジメが始まり、卒業まで続いた。
5年でクラス替えがあったものの、いじめてくる人間とはまたクラスが同じになってしまう。
その上、5年から6年の進級時には、クラス替えはなかった。
あの日の絶望感たるや。
完全に「詰んだ」状態である。
毎日のイジメから逃げ出したい一心だった。
中学にあがると、隣町の小学校生徒も同じ中学校に入学する。
生徒が増えるそのタイミングが、チャンスだと思った。
中学に入学と同時に、自身のキャラを無理矢理変更した。
成績も下から数える方が早かったので、勉強はまったく自信がなく、スポーツもできない、何をやらせても平均点以下、そんな私だった。
だからこそ、強くもないのに、強気キャラにならざるを得なかった。
ひ弱ないじめられっ子という自分の中の汚点を隠したいがために、本心はビビりあがっているのに、それを隠して生きていた。
当時は、「臆せず、ズバズバと物事を言う人」になりたかったのだろう、そういうキャラを演じた。
いじめはなくなったけれど、今思えば、無理してたよな、しんどかったよな、とあの頃の私を想う。
高校では、そのキャラがさらに加速していった。
底辺高校だったので、勉強嫌いのクラスメイトに囲まれ、「知的」とは程遠い3年間を過ごした。
バカたちと過ごした3年間は、面白かったようにも思うのだが、私の思い出としては、ほぼ語れるものはない。
結局は、思い出したくもない、のだ。
小学校から高校まで、クラスメイトとは、誰一人として付き合いもない。
学生時代の思い出は自分自身で殺して、風化させた。
10代の頃の私は、鬱積としていた。
本心を人には絶対見せなかったけど、それを悟られるのが怖くて、虚勢を張っていた。
だから、思い出すと苦しくて、いやになる。
いじめって心を荒ませるよね。
今日、母校に卒業証明書を取りに行った。
あの頃の底辺高校のボロ校舎の面影はなく、綺麗な建物になっていた。
グラウンドの位置も変わっていて、全く別の高校のような気がした。
だから、あの頃とは全く違う校舎の廊下を歩ている時点では、自分の学生時代を脳裏にかすめもしなくて、
「へぇ、今の子たちはこんな綺麗な校舎で過ごせるんだね」
と呑気に考えていたんだけど。
事務所で卒業証明書の申し込みをお願いした時。
職員の横柄な態度に、とても腹が立った。
その途端、「ああ、所詮はここは、底辺高校だもんね。いくら校舎が綺麗になっても中身は一緒か。」と、あの頃のことが蘇ったというわけ。
その職員と底辺高校の因果関係なんてないのだろうけど、マイナスイメージ
を持った意味を見出したくて、結び付けた。
パンドラの箱が開いてしまった。
だから、noteに書いて消化。
後ろを向いてあの時のネガティブな感情を反芻するなんてことは、バカバカしい。
noteに書いたらそう思えるのが、不思議。
ちょっとすっきりしてきたかな。
前向いて放送大学に願書出そう。