そっと隠す
お昼ご飯を食べる社員食堂。
ここんとこ連日のように、隣の席になるのがまるちゃんだ。
なんでやねん。
一緒になりたくないと思えば思うほど、一緒になる確率が多いとか、なんなん？
なんのいじめなん？
ええけど。大人やし、ええけど（笑）
＊
「今日はまるちゃんと休憩シフトが違うから一緒になることは無いわ～」
安心しきって、持ってきたおやつ。
まるちゃんには、どうしても素直におすそ分けする気持ちにならない。
よって、彼女がいないときの方がいいのだ。
ランチバックにお弁当と共に入っていたノアール。（大好き）
美味しいよね。オレオよりノアールの方が好き。
二人掛けのテーブルに座っていると、
「おつかれ～♪」
と言いながら隣に座った奴は、まるちゃん。
(;'∀')はぁ？
ナンデオマエオンネン。（心の声）
「○○さん、手離せないからお昼休みの時間帯代わってって言うから来た～。」
って言いながら。
ええええええ！？
今日もお前と二人かよ。（心の声）
ノアール持ってきたのに。食べたいのに。
・・・・・・・・。おやつ、出したくない。
もう、今日は出さない。
「あら～、そうなの～？○○さん忙しいそうやなぁ～」
そう言いながら、そっと手を動かし、ランチバックの中にあるノアールを奥底に入れて見えなくする。
まるちゃんだけには、何もあげたくないわｗ
ここまでなかなか思わないよ？
みんなで楽しく食べたいと思うから持ってきたんだけど、
コイツだけは嫌！
とても嫌っている。
だから、他の人にもおすそ分けできない、けどしゃーない。
食後のコーヒーのタイミングで、同僚がお菓子を配ってくれた。
最近はみんな気を遣ってか、私とまるちゃんが二人が座っている間にお菓子を置いてくれる（笑）暗黙の了解だ。
まるちゃん側の端っこに置くと、まるちゃんが二つとも食べちゃうからねｗ
それを食べながら、ずっと喋り続けるまるちゃんの様子を見てうんざりする。
餓鬼に見えてきたよ。((((;ﾟ;Д;ﾟ;))))ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ
＊
明日はまるちゃん休みだからね、ノアールさん、陽の目を見ることができるでしょう。