くききき
くききき
レシートをくちゃくちゃに丸めたときに、あの光沢のある紙同士がこすれる「くききき・・・」という音が苦手だ。
何かを押し込めるような、互いに無理をしあっているような、そんな音。
ここ数日、心が「くききき」な感じがしている。
きしむような、丸い自分の心を無理矢理四角に押し込めるような。
そのまま放っておくと、きっといつかぱきんと折れてしまうだろう。
身体もなんだかトゲトゲしていて、指に3箇所もささくれが出来てしまった。地味に痛い。
こういうときは、言葉もなかなか浮かんでこないし、なんだか投げやりになってしまう。
でも、レシートは揉んで揉んで揉みまくると、ふわふわな紙になる。
「くききき」を繰り返して、「ふわふわ」になるのだ。
大丈夫、きっと私の心も「くききき」のあとに「ふわふわ」が待っている。
そう願って、今日はもう眠ろう。