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3.5人に1人が悩んでいる早漏
男性からいただいたご相談内容
早漏とか遅漏とか聞くけど、自分はなんとなく早漏な気がしてます。基準とかよく知らないんですが、ありますか?
なかなか言葉にしにくい内容かと思いますが、男性からお話を伺っていると、実際に早漏で悩んでいる男性も多いのです。本記事では早漏について定義を踏まえながら解説していきます。
早漏の定義
早漏の定義を見てみると世界共通の定義はなく各国によって若干の違いがみられます。
国際性医学会(ISSM)
⚫ほとんどいつも、膣内挿入前または挿入後1分以内に射精が起こる
⚫膣内挿入時に射精のタイミングを遅らせることができない
⚫早漏に対する悩みや苦痛を感じている、または性行為自体に負担を感じ避けている
【参照】ISSM definition of Primary Premature Ejaculation
アメリカ精神医学会(DSM-5)
⚫パートナーとの性行為の間に膣挿入から約1分以内で、その人が望む以前に射精が起こる。
日本
⚫︎明確な定義は存在しない
⚫一つの基準として日本人男性は挿入から射精に至るまでに平均6~7分ほどといわれており、その半分よりも短い3分以内であれば早漏と判断できるのではないかとされています。
このように早漏の定義には「時間」と「満足感」が記述されているものがあります。しかしながらISSMの定義ですと「性行為自体に負担を感じ避けている」とも記述されており、この定義に従うと「射精まで1分以上でも性行為が負担に思える場合」においても早漏に該当してしまうためこの定義に関して賛否両論があります。
早漏の定義をまとめると、下記の3点がポイントとなります。早いか遅いのか時間だけではなく、本人もパートナーも満足できているかが大切ですね。
時間|膣挿入から射精までが3分以内である
タイミング|本人またはパートナーどちらか望むタイミングで射精できない
満足感|本人またはパートナーどちらか、またはどちらも苦痛を感じる状態
3.5人に1人が悩んでいる
2017年に行われたテンガヘルスケア社の調査によると「3.5人に1人が早漏に悩んでいる」という報告があります。
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早漏に悩んでいる方は実に多いということが分かります。
性交渉において大切なのは時間ではなく本人やパートナーが望む性交渉ができているかどうかです。
早漏の原因
早漏の原因には過敏性、衰弱性、心因性の3つがあります。
過敏性早漏
陰茎や亀頭が性的な刺激に弱く少ない刺激で短時間に射精してしまう場合を指します。性交渉の経験が少ない方やアスリートなどの運動時間が長い方、亀頭刺激に敏感な包茎の方に多くみられる症状とされています。また謝ったマスターベーションをされている場合や意図的に短時間で射精を行っている場合など、過敏性早漏につながる場合があると言われています。性交渉の経験を重ねること、刺激に慣れさせるトレーニングを行うことで改善される場合があります。
衰弱性早漏
加齢により勃起や射精を抑制するための骨盤底筋や球海綿体筋が低下することで起こる早漏です。これらの筋肉の低下は加齢や運動不足、男性ホルモンの低下などによって生じます。早漏治療薬の使用や骨盤底筋トレーニングなどが有効です。
心因性早漏
不安や緊張などの精神的ストレスやプレッシャーによって短時間で射精してしまう場合を言います。
totonoe message
早漏は性機能障害の中でも、「治療の必要がないもの」という認識で軽んじられる傾向にあります。
しかしながら充実したセックスが叶わないことでパートナーとの関係に悪影響を与えたり、自信の喪失やストレスに繋がったりする場合があります。長いセックスを望む人もいれば短いセックスを望む人もいます。「お互いに満足しているか」を大切にしたいですね。