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音の捉え方と感じ方

音楽家を生業としていながらあまり音楽に関することを書いていなかったので、少しずつ書いていこうかと思います。


皆さんは普段、「音楽」をどのように捉えているのでしょう?

歌詞・メロディー・楽曲・リズムなどの構成を「音楽」と言う一つのパッケージされたものと認識して聴いているのでしょうか?


どんな音楽の聴き方にも正解も不正解もありませんし聴き方は人それぞれです。


私の場合で恐縮すが、「音楽」は分離された「音」が融合した一つの生命体のように捉えています。


音楽を聴く際に、全体のバランスから、音域・テンポ・強弱などを頭の中で分解して聴いていることも多いです。これは多分子供の頃からそのような音楽の聴き方をしていたせいかもしれません。


「音楽」と言うより「音」を聴いているほうがしっくり来ます。


絶対音感があるのかはわかりませんが、大抵のメロディーやコードがどの音階で作られているかはすぐにわかります。これは幼少からピアノを習っていたおかげかもしれません。

また、私自身が音に関してかなり敏感であり「聴覚過敏」を持っているせいで、非常に音そのものに関して感じる力が強いことも関係しています。


音は私たちの生活の中に欠かせないものでありながら、人間は意外と音をスルーしていることが多い気がします。


先ほど前途で例えたとおり、「音楽は分離された音が融合した一つの生命体」というのも、人間が生活をしていながら音に対して無関心でいることのほうが多く、例えば通勤や買い物・散歩など、普段私たちが何気なく過ぎてゆく時間の中で、どれくらい音を意識することがあるでしょうか?


私は普段、朝に犬の散歩を日課にしているのですが、その朝の時間の中で外から発せられる音を聴くのが好きです。

天気の良い日は太陽の日差しの音、鳥の鳴き声、空気の音・草花の会話も聴こえてくるくらい暖かい音が聴こえてきます。

また、風が吹く日は風の種類によって様々な音が聴こえて来ます。

また、電車に乗れば電車が揺れるリズムや軋み・アナウンス・足音など様々な音が聞こえてきます。

これらの音一つ一つが組み合わさった時、初めて「音楽」として成り立っている感覚がします。

つまり、音は生物のように常に変化をしていて、そららが調和された時に初めて「音楽」になるのではないかと考えていたりします。

また、メロディーやコード・歌詞や歌が無くても「音楽」は身近にあるものではないかと感じます。


音の感じ方・捉え方は人それぞれ違います。しかし違うからこそ音は面白いし、音楽も楽しいと感じるのではないでしょうか。

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