君をおもう

いまだに声を憶えています

時々、私を呼びます

可愛い声

嬉しくなる声

優しい声

いつでも受け入れてくれる声

いつもすぐに返事しました

子犬のようにない尻尾を振って駆け寄っていました

最後に何も言えなかった

止められなかった

怖かった

分からなかった

記憶が薄れるのが怖い

記憶が薄れると貴方が苦しむような気がする

憶えていたい

忘れたらどうしよう

忘れるほど一生懸命に生きては貴方に申し訳ない

私なんかより貴方の記憶に残る人達がいる

その人たちより憶えていたい

事尽きる瞬間にも声がきこえるのでしょうか?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?