ある人が言いました。 「親は子供を無条件に愛している」と。 両親に愛されて健康に育ち、何の疑いもなく自分の子供を愛せた人の言葉でした。 また別の人が言いました。 「親から愛されてきた人間が嫌いだ。」 「親からの無償の愛なんてものを認めてしまったら、親に捨てられた僕は何の価値があるんだ。」と。 ただ、言葉を受け止めることしかできなかった。 私はなんと声をかければよかったのでしょうか。 幼い頃に深い傷を負い、そのまま大人になってしまった孤独な少年がそこにいる気がしました。
最近ある動画が話題になりました。 👨「今からあなたに見返りを求めず10億あげます。 受け取りますか」 🧑🏼「はい」 👨「じゃあ、受け取る代わりに明日目が覚めなかったとしたら?」 🧑🏼「んーー受け取らない」 👨「そう、君たちの、僕たちの明日にはそれくらいの価値があるんだ!!!」 と明日を生きる希望を与えてくれる素敵な動画でした。 安直ではないでしょうか。 私たちの未来は、希望や幸福に溢れていてそれを創り出すのも私たちです。 しかし、今日には今日の、明日には明日
今夜もどっかの大企業の知らないお偉いおじさんのお誕生日をお祝いして、 ほろ酔いとも呼べない微酔いで西麻布のラーメン屋の赤い暖簾をくぐる深夜4時。 3年前なら普通盛りのチャーシュー麺を迷わず選んでいたのに、今はミニラーメンしか食べられなくなった。 隣のテーブルに座った同じ歳か、二、三歳上の男性二人組の会話が耳に入ってきた。 一人の男性が恋人の惚気話をして、もう一人が相槌を打っている。 「居酒屋でも楽しそうにしてくれて、財布を出そうとしてくれる。」 「旅行も普通のところで
その日、空は晴れ、風はわずかしか吹いていませんでした。 夏の太陽は、地上を照らし、暑い一日になることを予感させました。 お父さんは出勤し、お姉さんと弟は学校へ。家事を始めるお母さん。おじいさんは、縁側で麦茶を飲んでいました。 1945年8月6日午前8時15分。ヒロシマ。 人間は、自然の力を悪魔に変えました。 上空600メートルで爆発した原子爆弾は、0.2秒後には、6000度もの熱線を発しました。鉄の溶ける温度は1500度ですから、すさまじい高熱と風速200メートルの
文春ジブリ文庫 ジブリの教科書19 『かぐや姫の物語』 文春文庫 この作品を観ると、いつも感情がぐちゃぐちゃになる。 はじめて観たときは、上演後しばらく席を立てなかった。 こんなに心を掻き乱される作品は、今のところ『かぐや姫の物語』しかない。 本の中で、 高畑監督は「かぐや姫の心を、感情を描きたい。」と。 大好きで大嫌いな作品。 絵画における印象派の作品と表現されていて、 なるほどなと思った。 作品至上主義の監督と繊細な表現や技法。 できることなら、いつか高畑
人が死ぬのは悲しい。 病気でも寿命でも、自殺でも事故でも悲しい。 どんなに人から羨ましがられる人生に見えようが、人には人の地獄がある。 選択した死がそんなにいけないことなのか。 「残された人がつらいでしょう」 死ぬ時まで、他人のことを考えて生きなければいけないのでしょうか。 どんな死に方であっても、残された人はつらいもの。 私は死ぬことにすごく興味がある。 人は死んだらどうなるのだろうと、毎日考える。 いつも『向こう側』を見てみたいと思っている。 小学生の時、 死んで
友達から嬉しいお土産をもらった。 京都のほうせん 好文木というお菓子。 梅と和三盆で作った、ピンクの可愛らしいお菓子。 菓銘の好文木の由来は、 中国の皇帝が『文を好めば梅開き、学を廃すれば梅閉づる』と言った故事。 「これを見つけたとき、あなたのイメージにぴったりだと思った」って そんな風に旅先で私のことを思い出してくれたのが、すごく嬉しかった。 私もそんな風にお土産を選べるようになりたい。