アキレス腱断裂1日目【後編】
調子よく基礎打ちを終え、ダブルスゲームが始まりました。
ここでも結構動けていました。
楽しい!バドやってる!って夢中でプレーしていたとき、
手前に落ちたドロップを、右脚を前に出して拾おうとして、
足首が「もにょーん」と伸び過ぎた感覚がありました。
そのドロップは取りそこねたので、シャトルを拾って相手に渡しました。
コートの中で歩けてはいますが、右足がふわふわして、地面を踏みしめている感じがしません。
その場で「これはヤバいやつだ」と直感しましたが、まだ練習は始まったばかり。
みんなに心配をかけないよう、ニコニコしながらコートサイドに下がり、「捻ったみたいなんでお先に失礼しまーす」と何でもないアピール。
そして、足を引きずりながら職場に戻りました。
職場は体育館から離れていて階段もあるのですが、なんとか移動でき、午後の仕事につきました。
(ここでもっと痛みがあるなり動けないなりしていたら、すぐにアキレス腱断裂を疑ったのですが、まあまあ歩けていたので、肉離れかな?冷やせば治るかな?と楽観視してました。)
しかし、帰宅時にはまともに階段が降りられない状態に。痛くはないんですが力が全然入らずふにゃふにゃ。
ここで覚悟を決め、夜間救急を受診したところ、先生が朗らかに
「うわー、完全にすっぱり切れてるね!」
MRIに映し出された私のアキレス腱は、5センチ程度の隙間で離れ離れになっていました。
脚をシーネ(簡易的な支えとギプス)で固定し、すぐに今後の話へ。
アキレス腱の治療は、手術と保存療法があること。
手術のメリットは早く治ること。
保存療法のメリットは身体に負担が少ないこと。
これらを簡単に説明され、私は手術を選択しました。
仕事と育児があるので、一日も早く治したいからです。
慌ただしく更けていく、断裂初日の夜でした。