ヒヤヒヤのなべ点検
小学生の頃、気付くとルーティンになっていたことがある。
学校から帰ってきたらまずやること。
なべ類の点検だ。
共働き、正しくは、母がメインで働き父は気分次第で働き だったが。。
忙しかった母。家事に手が回らなかったんだと思う。
なべやフライパン、魚焼きグリルなどを使っても洗わないで放置していることが多かった。
次に使うときまで放置しているから、カビが生えたり、中身が腐ったりと、かなり悲惨な状況になる。
そんな鍋やフライパンが父に見つかると。。。
必ず大喧嘩が始まる。。。
働かないけど、綺麗好きだった父。
そして食べることが大好きだった父には、そんな状況が許せなかったんだと思う。
私も、使ったものはすぐに洗わないと嫌なので、きっと父側の考えだ。
なので汚れているのなら洗えばいいし、なべ類が綺麗だったらくだらない喧嘩も起きないと思った私は、小学生低学年の頃からか、学校から帰ってくると真っ先に台所に向かい、家中のなべを点検するという任務を日々遂行した。
ドキドキしながら家中のなべのフタを開け、ホッとしたり、がっくりしてはなべを洗ったり。。。
喧嘩の原因は「なべ」だけではなかったが、原因の一つを私が潰しているという自負が子供心にもあった。
なべを綺麗に洗った後、今日は喧嘩しないかな、大丈夫かなと。。。
そんなことがあったからか、今でもなべは綺麗に洗う。
あたり前のことなんだろうけど。。。