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脱毛症になった時の駆け込み寺〜発症から20か月後の皮膚科卒業まで〜

はじめまして。

麺男子です。

 会社員、妻子あり、松坂世代、食べること大好き、釣り好き、家庭菜園歴10年以上、普段帽子はかぶらず、短髪と長髪の間くらい・・・・な私が突然脱毛症になり、ピーク時に頭髪の半分以上が抜け、毛穴の有無と産毛の様子を確認する日々を送り、約1年と8か月後に晴れてルーティーンとなった皮膚科通いを卒業した記録を、その時々の気持ちの変化場面場面で気を付けたことと共に書き記しました。

 目的は1つ、脱毛症になった時に少しでも心を落ち着かせるための一助としていただきたいため、です。私自身旧Twitterやブログ、交友関係をあたってみましたが、気持ちを落ち着かせてくれる、もしくは少しでもあげてくれる情報にはアクセスすることができなかったことから、再発した際の私自身に向けたメッセージの意味も込めてまとめてみました。1つでも何か共感できる、もしくは共通の出来事がないかという視点でお読みいただけますと幸いです。

本noteの構成は以下の通りです。

  1. 脱毛に気づいてから治療を開始するまで

  2. 実際に受けた治療について

  3. 原因について

  4. 経過について(写真つき)

  5. カミングアウトについて

  6. 各場面において気を付けたこと

    • 風の強い日

    • 美容室

    • 釣り

    • 歯科

    • 会社

  7. 想定Q&A

  8. 現状

 文字数が多いので、想定Q&A(例:結局はどんな治療を受けたのですか?気を付けたのですか?エキシマライト治療は痛いですか?総額いくらくらいかかりましたか?、など)もあわせてご覧ください。

1.脱毛に気づいてから治療を開始するまで

 2022年5月12日の晩の出来事です。何気なく左手で左耳の上あたりをさわった時に、「ぬるっ」とした感触がありました。その時は特段何も気にせず過ごしたのですが、また次に触った際にも「ぬるっ」と(苦笑)。ちょっぴり嫌な予感がしつつも洗面台の鏡の前に立ち髪をあげて見てみると・・・・髪がない。正確には髪が全く生えていない部分がある。もみ上げ部分からごっそり。その当時はショックでそれどころではなかったためか、SNS用に写真をとる癖がある私も写真をとってませんでした。10円玉どころではなく、500円玉でもなくその何枚か分の広さでした。

 すぐに翌日の仕事の午前半休を申請し、皮膚科リサーチ開始。そもそも皮膚科があんまりないし、行ったことある医院はなんとなく脱毛の面倒をみてくれるような感じではないし(失礼)・・・・で、Googleコメントで「先生のコメントがキツイ」と散見される皮膚科に決定。

翌朝皮膚科に行ってなかなかダンディな先生からいただいたコメントは以下の通りです:

  • あちゃ~。これは時間かかるかもね・・・・。脱毛症です。

  • しっかり寝てる?ストレスない?

  • 薬を飲んで、光をあてましょう

 さすが先生、その時点では500円玉何枚かの広さだったものがお札レベルまで広がりそれがなんと右側にも対称的に発現することをお見通しだった、のかもしれません・・・・。

2.治療について

服薬と4日に1回の光の併用でした。
処方薬は、

処方薬
  • セファランチン(錠剤)

  • ユベラN(カプセル)

  • フロジン外用液(液剤)

 このフロジン・・・緑色なのは良いのですが、おじさんの香り(おじさんですが)がするのが気になる点でしょうか。一生懸命塗りましたね~。服薬の2剤も基本的にはタイミングを守りましたが、どうしても忘れる時もあって、まだまだ残ってるのに先生に「もうなくなるでしょ?」って聞かれるケースが多々ありました。

 そしてこの光治療!エキシマライトといってもとはかゆみなどの治療で使用されていたみたいですがここ最近で脱毛症治療にも使用されることになったみたいで。原因の項目でも書きますが、脱毛症の原因はほぼ不明なことが多い一方で、免疫の暴走によって毛根をはじめとした発毛サイクルが攻撃を受けてしまうことがメカニズムであることはほぼ間違いないみたいです。このエキシマライトはその光があたっている範囲の免疫細胞を抑えてくれる素晴らしい光とのことです。なので、光をあててから免疫細胞が復活するまでは発毛サイクルが再開に向けて動き出してくれる、はずです。

 この光、弱すぎても免疫細胞を抑えるには物足りないし、強すぎると日焼けして皮膚がヒリヒリしてパリパリになって脱皮してしまいます。なので、強度を段階的に調整しながら治療をすすめることになります。これが自身の体調にもよるみたいで、この前は大丈夫だったのに今回はヒリヒリするなぁなんてことも。保険適応で約1200円程度。Google先生によると、刺激療法やら注射療法やら最近承認された服薬(JAK阻害剤)で免疫細胞を抑え込む治療やら色々とあるみたいですが、これといった決めてにも欠けるみたいですし、JAK阻害剤は高額で服薬には条件があるみたいですし、このまま光と薬の併用療法で行くと決めました。

 が、実際は治療の甲斐なく脱毛が進行する状況に強い不安を抱き、セカンドオピニオン、それも大学病院に・・・とか色々と検討したのは事実です。

 あとは亜鉛を毎日摂ることにしました。イオンブランド(安価)の亜鉛サプリを買って毎日欠かさず。飲まなかった自分と比較することができないので効果があったかどうかわかりませんが、亜鉛を毎日飲み続けて髪の毛も生えてきている、というのは事実ですし、note執筆中の今も継続して服用しております。

亜鉛サプリ

 最後に看護師さん!通院の数だけエキシマライトをあてていただき、数分の間でしたけれど雑談やハゲましの言葉をいただきとても勇気づけられました。ある意味先生よりも患部の様子をしっかり見ていただけているわけですし簡易的な抜け毛チェック(一定の力で抜けないかどうか確認)もしていただいておりまして、「いい感じですよ!」と言われるだけで元気がでました。

3.原因について

 脱毛の原因・・・はい、その当時あれこれ記憶の隅々まであたってみましたが・・・現時点でも不明のままです。初診時に勇気をふり絞って

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