元ZARAスタッフがZARAから学んだ事
3月18日ザラ要するインディテックスは世界で計3785店舗を一時的に閉鎖した。
3月1日〜16日までの売り上げを受けての決定との事だが経営者や投資家達からその手腕に注目が集まっている。
今回はそんなザラについて私が実際に働いて感じたザラの戦略を紹介します。
私がザラが圧倒的に強い要因だと感じる事である。
・ショップスタッフは軍隊
・高速回転による多品種小ロット生産
・広告を使わない
・ショップスタッフは軍隊
ザラをはじめファストファッションの店舗スタッフは普通のアパレルブランドのそれとは仕事が違う。
ザラの組織図の場合、マネージャーと言われる店舗責任者がいてそこから各部署に枝分かれしていく。それぞれの行う業務が決められそれだけを淡々とこなす事で生産性をあげている。所謂販売員不在のお店だ。
お客の店舗体験を実現するためにシステム化された組織を形成されている。
イメージでいうとスーパーと一緒だ。
あれだけ大きな会社になると一店舗あたりの人件費も大きく、売上によって稼働率を変えていく事ができるのも上記のような要因がある。
・高速回転による多品種小ロット生産
これがザラ信者が毎週のように店舗にいく理由です。
ザラは週二回新作商品が入荷し行く度に新鮮なザラを体験できるのです。
ユニクロとの違いで以前書きましたが
ザラは常に世の中のニーズに合わせた商品を最速で店舗に届けられるのです。
・広告を使わない
え?と思うかもしれませんがザラは広告にお金を一切かけません。
そのお金はザラは全て物流に流れていると私は思ってます。
ZARAでは、鮮度の高い商品を提供することが経営戦略になっていて、物流センターをスペインに配置しスペインおよび近郊国で生産してスペインに納品し、そこから航空便を使って全世界の店舗に納品するという物流ネットワークを組み上げています。
他にも店舗ではオンライン上で全ての商品を管理しストック管理する専門の人間が売れた商品を即時補充する体制が整っております。
また店舗でよくある売り逃がしを防ぐため、スタッフは一人一台専用のアプリがダウンロードされたiPodを持っています。
しかし広告を利用しなくてもザラの商品は常に鮮度が高く感度の高い人間を刺激し続けているからお客が勝手に商品を宣伝してくれます。
在庫を考え直す
私はこのような大企業で働く機会に恵まれました。
しかしこれは大企業の戦略です。
では個人もしくは小規模でアパレルブランドをする際何をここから学べば良いか?
私が考えた事は在庫を持つという事です。
現代ビジネスにおいて在庫を抱える事は命取りでありあまり得策ではありません。
アパレルにおいて商品軸でビジネスをするのが当たり前になっております。
しかしこれも考え直すべきです。
無在庫で販売できれば在庫リスクがなくなります。
無在庫で販売というのが現実的かどうかはお客のニーズによります。
やり方としては無いわけがないでしょう。
次に既に在庫を抱えている場合。
アパレル業界はほとんどのブランドが毎年大きく分けて2回コレクションを発表します。
春夏と秋冬で「20〇〇シーズンSS」みたいな容量です。
私はここに疑問を感じます。そのシーズンのものかどうかは関係ないです。
お客が欲しいものは本当にこちら側から発信した「20〇〇シーズンSS」のシャツでしょうか?
ECあ普及しリアルクローズかが進む中でトレンドと市場のニーズの繋がりはほとんどないと私は思っております。
去年の商品を出品しないとか、セールをするという考えをやめ
全てを現行の商品としてニーズを生み出せば良いのです。
また在庫を積みますように新しく企画するような事をやめるべきです。
消化率100%が理想ですが消化率のボーダーラインを定め生産する事ができれば在庫の消化率は上がります。
現代においてファッションはアートです。アートというのは資産価値があります。アパレルはもはや工業製品化され価格崩壊しています。
これではいくら新しい商品を生み出しても一緒です。
ファッションの本質
ではアパレルブランドや会社は服を生産することが本質なのか?
このやり方ではもう限界があります。
ファッションは夢売り商売です。
人の心をどうやって動かすかを考えるのが本質ではないでしょうか?
では現代において何をすることがお客様にブランドを体験し心を動かす事ができるか?
店舗体験だけが全てではないと思います。
ECサイトを服を売るだけの場所にしては結果は見えてます。
ブランドのコアにあるものを活動で見せても良いのではないでしょうか?
人は心を持っています。その心を動かす事はとても効果的でファンになる一番の要因です。
飲み会で語られる学生時代の思い出はなぜ何度も語られるのでしょうか?
思い出話に出てくる話題は喜怒哀楽が有り心に残ったからです。
みんなが辛い時こそ動くべきではないでしょうか?
サポートよろしくお願いします。 コロナと共に生きる時代。アパレル業界で人の心を動かす活動に使わせていただきます。