進捗報告・卒論発表に適切なスライド資料が必要な理由
1.研究は個人に依存しがちである
研究活動は自立して行うことが求められます。研究室では、研究の進め方や資料作成を1から丁寧に指導してくれる人はいないと思います。そのため、スライド作成の技術は個人のセンスに依存しているのが現状でしょう。
研究室では1週間や1ヶ月ごとに進捗報告会があると思います。特に学部生で経験が浅い内は、精神的にも負担ではありませんか?
しかし実は、適切なスライド資料があれば報告会は格段に乗り越えやすくなります。
適切なスライド資料とは、相手に内容がすぐに伝わるスライド資料です。資料作成の技術やコツさえ身につければ、だれでも適切なスライド資料を作成することができます。
適切なスライド資料を作成するために、まず意識すべきことがあります。
それは、教授とのコミュニケーションが重要であるということ。
なぜなら、研究の方向性を最終的に決定するのは教授だからです。
2.教授について考える
まずは教授の仕事について考えてみましょう。ここに研究を始めたばかりの学部生が勘違いしやすいポイントがあります。それは、「教授が向かうべき方向を全て指し示してくれる」と考えてしまうことです。
するとどうなるのでしょう?
教授と学生の間ですれ違いが起こってしまいます。
学生からすれば、「研究テーマに向けての解決策がわからない、教授の指示がない」と感じ、
教授からすれば、「この学生は自分で考えないうえに、指示待ちだ」と感じることになります。
すれ違いを生じないために必要なことがあります。それは、「研究での教授の立ち位置を知ること」です。そもそも、研究室は「教育のための場所」であり、研究は「学生自身で考えて実行するもの」とされています。多くの教授もこの認識でしょう。そのため、学生へのきめ細かく丁寧なケアや面倒まで教授が行うことは少ないでしょう。
何をすべきか考えてくれたり、実験の正解を与える訳ではなく、学生の研究活動を監督・指導することが教授の仕事なのです。
実際には、学生のがむしゃらな行動や計画の将来を見据えて、経験や理論を頼りにその軌道修正をするのが仕事です。教授にとってやらせたいことが山積みだから学生がそれを手伝う、というスタンスは通用しないのです。ここをまず理解しておくべきでしょう。
しかし教授は普段何をやっているかよくわかりません。学生目線では会議と授業以外に何をしているのか、良くわからないものなのです(笑)
研究室に配属後、教授をしばらく観察してみてください。
ちなみに筆者の研究室の教授はテニスをよくしていました。。。
3.研究を円滑に進めるに
研究を円滑に進めるには、教授の協力が不可欠です。そのため、学生には教授とのコミュニケーションを意識することが求められます。
そもそも、いきなり学生自身で考えて問題なく研究を進めることは難しいでしょう。学生が考えた実験や仮説が間違っていることも。そのまま間違ったことを続けても、手間と時間の無駄になってしまいます。これを避けるためにも、日頃から教授への適切な情報共有を行う必要があるのですね。
定期的な情報共有の機会として進捗報告があります。進捗報告では、スライド資料が意思疎通の手段となります。つまり、円滑な意思疎通を行うために適切なスライド資料が必要になるのです。
もし資料がわかりにくく、うまく伝わらなかった場合、訂正するために多くの手間と時間がかかることもあると思います。同じ内容を繰り返し説明したり、質問攻めにあったり。とにかく大変です。
これは進捗報告に限らず、卒論発表にも言えることです。
研究を円滑に進めるためにも、適切なスライドが重要になります。
資料作成に悩む方にオススメの本
適切なスライド資料を作成するために、資料作成技術が必要になります。
情報量が多くなりがちな進捗報告や卒論で伝わりやすい発表をするためにも、スライド資料作成技術を学んでみませんか。
↓こちらの電子書籍では、主に【研究の資料作成方法】を紹介しています。
その他にも、
【学生を"放置"する教授の正体】
【進捗が無い場合の切り抜け方】
【実験データが少ない人の特徴】
【研究が停滞した時に取るべき行動】など…
研究を始めたての頃に知っておきたかった事実も多数収録しています。
研究が苦手な人でも、やり方次第で成果を発表できるようになります。
実際の状況を踏まえた解説も含め、理系学生に必要なスライド技術を一冊にまとめてみました。
実際のスライド例や画像を参考に、自分の普段作るスライドとの違いを確認してみてください。
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