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国立理系大学院卒/機械系工学部専攻/元大手メーカー勤務 ゼミや卒論、進捗報告に必要な考え方やスライド技術といった学生研究に役立つ情報を発信中。

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  • 理系学生のための進捗報告スライド作成術

    理系学生に向けてプレゼン資料や、大学での研究についてまとめてます。

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なぜ研究は難しいのか? 1/2

本記事は、スライドを作る以前に、 「そもそも研究が難しすぎる!!」「コツが全く分からない…」 と感じている、研究を始めて間もない学生や、苦手意識を持つ方に 是非読んで頂きたいエピソードです。 1. 研究デキる人、デキない人 修士までの経験を振り返って一言でまとめると、 最後まで研究には慣れることはなかったな、と感じるほど 難しかったという印象が強く残っています。 とにかく難しい、周りとの落差がヤバい、と感じてしまう方は、 まだ研究のスタートラインに立っていない可能性があ

    • 発表時間は短く

      過去の記事で、「伝わりやすい資料=聞き手の負担が少ない資料」であると説明しました。 聞き手の負担が少ない資料にするために1つのポイントがあります。 短時間で発表できる資料を作成することです。 聞き手の負担を減らすためには「短時間で、無駄なく伝える」必要があります。 長時間発表のデメリット伝えたいことが多くて、あれもこれも資料に盛り込んでしまうことがあります。 重要度の低い内容まで含めて長々と発表すると、何がいいたいのかわからない発表になってしまいます。 その上、長時間発表

      • 完璧な資料に注意!

        完璧 or 6割完璧を目指す、というとよい響きに聞こえます。 しかし「完璧に近づく」ことはできますが、「完璧にする」ことは難しいです。 どこかで折り合いをつける必要があります。 資料作りにおいては、「最初は6割を目指す」気持ちで挑みましょう。 完璧とコスト完璧なものを作るには、それ相応のコストが必要になります。 時間、費用、気力などいろいろ消費していきます。 たしかに、ある程度まではコストと成果は比例します。 一定を超えると、コストに対して成果が釣り合わなくなるでしょう。

        • 理系の資料が見にくい原因と背景

          1.間違いを正し合えない体質 まず原因の一つとして、あまり積極的ではない雰囲気の研究室では、学生らがお互いの資料の作り方や見た目にあまり口を出さないことが挙げられます。お互いに協力して仲良く慣れ合う場所は少ないのではないでしょうか? これは、優秀な学生ほど自分一人の学力で生き抜くことが出来てきたために、身の回りの誰かを助けたり頼ったりすることを必要としない”ソロプレイヤー”が多いことが原因です。 そして教授が直接指摘してくれる場合も少ないと、コツがわかっていない学生は、

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        なぜ研究は難しいのか? 1/2

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        • 理系学生のための進捗報告スライド作成術
          4本

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          #あなたの研究エピソードを募集

          研究経験者の方へ 研究で悩む学生のために、痒い所に手が届いたり、ふと笑ってしまうような新しいnoteコンテンツを一緒に作って残してみませんか。 情報が閉鎖的で濃ゆい研究室では、他の人が1年間を通してどんなアクシデントに遭っているのか、どんな風に思っているのかといった話を知れる機会が滅多になかったと思います。 そこで、もし研究を一通り経験された方の中で、今だから思い出せる、あなたの研究で体験した出来事のハイライトを、短文にまとめて、コメントしていただけませんか。 卒論発

          #あなたの研究エピソードを募集

          研究室を変えたい人が確認するべきポイント

          本記事は、研究室を余儀なく移籍になる人や、何となく変えたいと思て散る人に知って欲しい内容になっています。 大学院へ進学するタイミングで、別の専門に興味を持ったり、学歴の更新を目的にして、別の研究室や大学院へ変える選択をする人もいます。 その一方で、今所属する研究室が億劫で離れたい場合や、振り分けによる人数漏れがきっかけで異動する場合、どういう境遇になるのでしょうか? 結論をいうと、受け身な学生は厳しい状況に立つことになるでしょう。 そうでない学生には、暇を持て余さず研究

          研究室を変えたい人が確認するべきポイント

          なぜ研究は難しいのか? 2/2

          前の記事はコチラから。 4. 好奇心は言動にも現れる 受け身に近い人、すなわち興味を追求する習慣が無い人にとっては、研究は卒業に必要な単位の一つに過ぎず、時間がやたら長い義務作業であり、対処が厄介な問題のひとつなのではないでしょうか。 ですから、論文をいかに沢山読んで、もし学会にいくつ出れたら将来仕事や就活で役に立つのかな、という目先の足し算から逃れるのが難しくなる気がします。 こうなってしまうと、実は元々能力の高かった人以外はハードモードのクソゲーに突入してしまい、

          なぜ研究は難しいのか? 2/2

          ストーリー構成とデザイン

          前の記事はこちら。 より伝わりやすいスライドにするためには、 構成・デザインの2つの要素を意識する必要があります。 ・構成 各スライドに主張と根拠を持たせ、論理的なストーリー展開を心がけることであなたの話の骨を聴衆が掴みやすくなり、伝わりやすくなります。 ただデータを貼ったスライドを並べただけでは、実は何も伝わりません。 適切な構成をもとに資料を作成することで、資料が論理的になります。 ・デザイン 文字サイズや図形のレイアウトが適切だと、聞き手がスライドから情報を受け

          ストーリー構成とデザイン

          研究で伝わりやすい資料の特徴

          前の記事はこちら。 伝わりやすい資料とは、「聞き手が情報を受け取る際の負担」が少ない資料です。例えば、 ・文字が小さい ・スライド上に大量のグラフなどの情報が並んでいる このような資料では、聞き手の負担が大きくなってしまいます。理解するのに時間がかかるため、わかりにくいと聞き手に敬遠されます。 これは、前提として研究発表は極力全てのページの論理を考えながら聴く必要があるために、人の処理能力の限界に達しやすいためです。 聞き手の負担を減らすためには、まず見た目にも、意

          研究で伝わりやすい資料の特徴

          スライド資料の情報量

          前の記事はこちら。 進捗報告は数分内に限られ、発表人数も多ければ教授にも予定があります。 つまり学生が用意すべき理想的な資料は、わかりやすい説明がしやすく、数分で結論までカタが付く資料です。 例えば、学生がどんなに難しいことを沢山考え、資料に頑張って書きなぐったとしても、数分で聞き手の頭に残せるのは、スライド10枚の情報量までに限られます。 もし情報過多で内容が伝わらないと、誤解やすれ違いが発生します そして聞いている教授は、あなたのしている研究や作業に対する根本的

          スライド資料の情報量

          進捗報告・卒論発表に​適切なスライド資料が必要な理由

          1.研究は個人に依存しがちである研究活動は自立して行うことが求められます。研究室では、研究の進め方や資料作成を1から丁寧に指導してくれる人はいないと思います。そのため、スライド作成の技術は個人のセンスに依存しているのが現状でしょう。 研究室では1週間や1ヶ月ごとに進捗報告会があると思います。特に学部生で経験が浅い内は、精神的にも負担ではありませんか? しかし実は、適切なスライド資料があれば報告会は格段に乗り越えやすくなります。 適切なスライド資料とは、相手に内容がすぐに

          進捗報告・卒論発表に​適切なスライド資料が必要な理由