日記210405(浮気の夢、ジャングルジム)

【夢】駅の案内図を見ていると、隣に元彼が現れる。付き合っていた頃によく着ていただらしのない灰色のスーツを着ている。元気だった?と少し会話する。近くに夫も居るがこちらの様子には気付いていない。元彼は、じゃあ俺のうちに行こうか、と昔の通りの何気ない誘い方で言う。私は懐かしさにぼんやりとしてしまい、思わず頷く。夫に怪しまれないように、元彼と距離を置いて改札へ入る。夫も改札内へ入ったようだ。立地的にここはおそらく池袋で、元彼は赤羽へ向かうので埼京線、夫は品川へ向かうので山手線の方向へ行く。私はそこで我に帰り、踵を返して夫の後を追ったのだった。山手線でいつもの紺色のセーターを着た夫の肩に頭を預けるようにして、「さっき私に話しかけてた人いたでしょ?あれが元彼」と言う。夫は興味の無いような、でもあまり愉快でない事を聞いたという顔をして生返事をする。(終)

強風。昨日の大雨が嘘のように雲一つ無い空。チビと買い物をして、その後アパートの前のグラウンドで遊ぶ。数日前からグラウンドの滑り台とジャングルジムに規制ロープがかかっているので遊べない。

しばらくすると、友達のマオくん兄弟が来た。久しぶりに少し遊ぶ。お兄ちゃんは幼稚園を卒園したばかりで、そのくらいの年齢の男の子は下品な言葉を使わないと死んでしまう状態になっている。私にも弟がいるので知っている。マオくんもお母さんといる時は幼児らしい口調で喋るけれど、お兄ちゃんといるとつられて言葉遣いが悪くなり、そこもまた可愛い。

お兄ちゃんがジャングルジムを指差して、「ねーなんでこの前からジャングルジムがぐるぐる巻きになってるの?ロケットでぶっ壊すの?」と私に尋ねる。私は、なんでだろうね、と返してジャングルジムを見る。

実は、私のせいなのだ。

引っ越してきてすぐに、私はHSP特有の癖で遊具のあちこちに致命的な経年劣化があることに気づいていた。滑り台は手すりが腐食により穴が空き、途中でちぎれていた。マオくん曰く「てっぺんも鳥のフンがあって汚い」そうだ。ジャングルジムは支柱の半数以上が根腐れして地面に接していない状態だった。

チビが少し大きくなって登れるようになったら、滑り台の手すりの腐食したギザギザの切れ目で小さい手を切るかもしれない。ジャングルジムは流石にいきなり倒れることは無さそうだけれど、やはり見てしまった以上チビを登らせるのは抵抗がある。

先月半ばに、夫が修繕依頼の話を持ちかけてきた。私達の住んでいるところは社宅で、グラウンドの遊具も社宅のものなので、会社に備品としての修繕を依頼することが出来る。そこで頼むことにした。今修繕すれば、チビが登れるようになる頃に綺麗な遊具で遊べる。2週間程して規制ロープが張られた。

私が、仕事が早いね、と夫に言うと、夫は申し訳なさそうに「実は、状況を確認したら修繕じゃなくて撤去になってしまっていたんだ。ごめん」と言った。大手とはいえ田舎の分工場で予算が無いのだろう。働いている社員にかけられる予算も絞られているらしいのに、その子供用の遊具とあっては優先順位は最下位に近いと思われた。

というわけで、マオくんのお兄ちゃんが予言した「ジャングルジムをぶっ壊す」は残念ながら正解なのだった。でも、私のせいだと判ったらチビまで気まずい思いをしなくてはならなくなりそうで、私はなにも言えなかった。

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