日記210921(失くし物が見つかる日)
最近はタイマーで時間管理をすることにハマっている。
朝の支度もダラつきがちなので、「30分で支度しよう!よーいどん!」でタイマーをかけ、一気に終わらせる。朝の支度というのは、ぐちゃぐちゃに積まれた洗濯物を畳み、床のおもちゃを片付け、自分の着替えと日焼け止めなどを塗りたくり、チビにも日焼け止めと虫除けを塗り、チビのTシャツ、ズボン、靴下を履かせ、ルンバを起動させてチビを追い立てながら靴を履かせて支度完了、という流れ。
タイマー効果で集中力もつき、サクサクと15分ほどで大半の作業が終わる。さてチビを着替えさせようというところで、定位置に鍵がないことに気づいた。
鞄をひっくり返してもない。サブバッグにもない。最後に使用したのはいつか考えるが、何も記憶がない。もしかしたらズボンのポケットに入れっぱなしで、洗濯してしまったのかもしれない。洗濯の前科は2回もあるからだ。慌てて洗濯機を止め、中身を出して改めたが無かった。もしかしたら夫の鞄に混ざっているかもと思い夫に連絡を入れるが、こういう時に限って休憩が遅くなったのか見てもらえる雰囲気ではなかった。
結局チビとの外出は中止。両親とテレビ電話をしながら遊んでもらう。
チビは両親の前で縄跳びの真似をしてはしゃぎ、疲れ切って早めに寝た。もう一度洗濯機を覗くと、パッキン部分に鍵が引っかかっているのを見つけたのだった。
最初に洗濯機を見たときにもっと詳しく調べていたら、みんなに迷惑をかけずに独りで解決できたのに。チビとの散歩に間に合ったのに。ずいぶん落ち込んだ。
夫が帰宅した後、今度はワイヤレスヘッドホンを失くした。ウロウロと探す私。記憶力が明らかに落ちている。今日は物を失くしてばかりだと不安になる私に、夫は一緒に探しながらこう言ったのだった。
「さっきも見つかったでしょ。今日は失くした物が見つかる日、なんだよ」
それを聞いてなんだか感動してしまった。そんなポジティブな発想転換があるのだなと思った。
物を探すのが精神的に苦手。もともと汚部屋だったこともあり、実家では物が失くなりやすかったのだけれど、母親に「私の〇〇が無いんだけどどこかで見なかった?」と尋ねると、「失くしたことをママのせいにして!あなたが失くしたんでしょ!」と勝手に加害者にされてしまうのだった。そのため家族の前で物を探すということに恐怖心を植え付けられながら育った。何か失くした時はなんでもない素振りで、こっそりと必死に探した。
断捨離を勉強してから物を失くすことは一時期ほとんどなくなったけれど、今度は加齢による注意不足なのか今回のようなことがたまに起こるようになった。
夫は家族として一緒に探してくれるばかりか、このような優しい言葉を掛けてくれた。家族っていうのはこんなに優しくて温かいんだと思った。
ちなみに、チビと両親がテレビ電話をする時に当然母親とも話す機会がある。私は今では鍵を失くした話も平気でできるし、母親は見つかるといいねと言ってくれた。加齢による物忘れは気が滅入るけれど、母親との関係が丸く穏やかになったのはいいことだ。
ヘッドホンは無事に玄関で見つかった。チビの昼寝中音楽を聴いていて、その時来た宅配を受け取る際に外して玄関に置いたのを思い出したのだった。また、ズボンのポケットは今後物を無意識に入れないように縫い閉じようと思う。
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