夢見る乙女だった、ナツのこと
先日、ナツが夢に出てきたのでナツとの思い出を書く。
ナツは中学時代に出会った。初対面の記憶はないがクラスや部活などの接点が全くないので、多分友達の友達といった出会い方をしたのかもしれない。切れ長の鋭い目元とハスキーな低い声が特徴的な少女だった。
それまで比較的内気な人達と付き合いがあったが、ナツは少し違った。だからといって今で言う「陽キャラ」でもなかった。少し冷たい言い方をしてしまうと、明るい世界に憧れて必死で努力するが、幼さ故に自分に合った努力の方向が見出せず、なかなか