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遠出。

数日前にコストコへ行った。というよりも半ば強制的に、いや気づけばいつの間にかコストコへ行くことになっていた。

遠出をすると思わぬ発見がある。

この世にはいろんな人間がいるということ。

当たり前のことなんだけど、家に居てネットを介しているだけじゃ知れない人たち。

人間は各々が産まれる場所を不条理にも定められて、この世に誕生する。だからたまたま同じ場所で産まれた人たちと同じ学校に通うし、近くに住む人と交流をしたりもする。

そうやっていろんな場所で生きながらえてきた人たちが、それぞれ違う背景を持って過ごしてきた歴史を感じれるのが遠出なのだと思う。

ここに行こう、いつ行こう、明日行こう、何時に出発しよう、どうやって行こう、車で行こう、高速に乗ろう、途中でどこかに寄ろう。

みんな互いに知らない場所で生きているのに、同じタイミングで似たような決断をしていて、だからこそ高速のSAやコストコのような場所に不特定多数の人が偶然にも居合わせることができる。

こちら側の決断が違えば、あちら側の決断が違えば、すれ違うことすらなかった者同士。たまたまタイミングがあったからすれ違えた者同士。

たまたまその場ですれ違っても基本的にはこれから先ずっと顔を合わせる機会はなくて、だからこそ今目の前を通った人がどこかで生きた末に今ここにいるのだと思うと不思議な感覚に包まれる。

遠出をしたから感じたこと。
これから先どこかに出かける時も、自分の近くにいる人がどういう人生の末にここにいるのか、そういうことを考える余裕を持ち合わせていたい。

読んでくれてありがとうございます。