英単語の部首から意味を推測する方法(Polygotへの道III前編)
Disagree, Disrespect, Dislike,
これら三つの単語にはどれもDisが付いている。もしこのDisを取るとそれは全て逆の意味になる。
Agree, respect, like,
つまりDisとは日本語でいうところの否定の否に相当する。
他にもInを頭につけることで意味の打ち消しができる。
Efficient→Inefficient
Capable→Incapable
Evitable→Inevitable
よって、Inとは非効率の非である。
以上のように、英語の部首を理解すれば、暗記する単語の大幅な削減が可能だ。ーーー以下にその八つの例を示す。
1. Inter(間に)
Interact=Inter(間に)+act(行動)=相互作用
Intermediate=Inter(間に)+(間に置く)=中級
Intercourse=Inter(間に)+course(道)=性交渉
2. In(Im) and Ex (内と外)
Import⇄Export(輸入⇄輸出)
Internal⇄External(内側⇄外側)
Inclusive⇄Exclusive(包括的な⇄排他的な)
("p"の前は"m"になる)
3. Co(共に)
Conversation=Co(共に)+versare(曲げる)=会話
Contract=Co(共に)+act(行動)=契約
Concrete=Co(共に)+{crescere(育てる)→(固める)}=具体的な
4. Ab(〜から、ない)
Abstract=Ab(無)+stract(構造)=抽象的な
Abnormal=Ab(無)+normal(普通)=異常な
Absence=Ab(無)+sen(存在)=不在
5. Pro and Pre(前)
Progress=Pro(前に)+gradi(歩く)=前進
Process=Pro(前に)+cedere(行く)=過程
Product=Pro(前に)+duct(行う)=生産
Prepare=Pre(前に)→準備
Predict=Pre(前)+(言う)=予言する
Prehistorical=Pre(前)+(歴史的な)=先史的
6. Port(運ぶ)
Transport=Tra(越える)+port(運ぶ)=輸送
Report=Re(再)+port(運ぶ)=報告
Portable=Port(運ぶ)+able(可能)=携行性
7. Pos(置く)
Position=位置
Compose=Co(共に)+pos(置く)=構成する
Dispose=Dis(非)+pos(置く)=処分する
8. Tra(越える)
Transform=Tra(越える)+form(形を取る)=変形
Transparent=Tra(越える)+paren(現われる)=透明
Translate=Tra(越える)→翻訳する
Co(共に)+clude(結ぶ)=Conclusion(結論)
以上八つの部首を知っていれば、新しい語彙でもすぐに覚えられる。遭例えば「dis」や「in」が付いていれば「何かを否定」している、「ex」があれば「何かを外に出す」と意味の推測ができるからだ。
この考え方は起源を共有する他の言語にも応用できるので、次回以降も活用していきたい。