女性の声と身体を借りて心の叫びを出すS/N
2024/11/23
S/N上映会 同志社大学クローバーホール。
菅野優香先生のグローバル・スタディーズ研究科授業一コマにおじゃましました。
毎年11月にS/Nの上映会をされていると聞きつけ、今年初参加でした。
悌二さんのバースデーイベントの際に、今年は11/22と告知頂けたのではりきって有給申請しました!
菅野さんの事はクィアがアツいよ!とイザベル・オリヴィエさんからお聞きして、
東京都現代美術館の「ウェンデリン・ファン・オルデンボルフ 柔らかな舞台」でのウェンデリンさんとの対談がとても好きです。
今でもその対談で聞いた「場をシェアし、対話で交換し、差異を認め合う。矛盾を抱えることはアートには必要。知識の優位性も解体していく必要がある」という言葉に大きく頷きます。
クィアとはなんぞやと最近よく考えるわけですが、年代を経て視座を変えて、自身も社会も変わっていくことに順応しながら、S/Nを見られる機会があるのがとても嬉しいです。
非常に多面的な作品なので、どの視座にどのタイミングで立って見るかによって、都度インパクトが変わる作品だからです。
大都市では美術館の上映にたくさんの人々が集まりますが、上映後のおしゃべりや感想を言い合う環境はこれまで私自身ほとんどなく…。
今日は昼食からアフタートークから、みんなでお茶まで、さまざまな人と話ができて嬉しかったです。
毎度言っていますが、これが京都の網目だなぁ、場の強みだなぁと実感しました。
その場に自分がいられる事がとても嬉しい。
学生からの質問も新鮮で、まず活発に質問がされる事にも驚きました。
「すべてのシーンは普段のダムタイプの人間関係を反映しています。ナチュラルな普段の姿です」というブブさんの答えもとても良かったです。
何度も見て何度も話を聞いてという機会に恵まれているけれど、毎回新しい発見があって。その時にどんな視座でどんな人と見るか、をこれからも楽しめるような希望を持ちたい。
たくさんの方にmemorandumを読んでほしいです。
4月の出町座で「美と殺戮のすべて」上映後の浅田彰さんの言葉を、敬意を込めてタイトルに拝借しました。