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三遠ネオフェニックス観戦記(10/14vs京都)
注意:この記事は一個人がバスケットボール観戦を通じて思ったことをつらつらと述べるレポートです。実際の観戦に際しては三遠ネオフェニックスならびに対戦クラブの公式HPを参照し、注意事項、観戦マナーに充分留意したうえでご来場くださるようよろしくお願いいたします。
はじめに
今、日本のバスケシーンが熱い。
……らしいです。バスケットボール男子日本代表が歴史的勝利からあれよあれよとパリ五輪出場を決め、その余韻、余熱とも言うべきものをBリーグにも伝えられるよう、リーグ側も力を入れています。
まぁ僕としてはさほど関係ない……というか、とにかく我らが三遠ネオフェニックスがひとつでも多く勝ち、ひとりでも多くの人がホームアリーナである豊橋市総合体育館、浜松アリーナに来てくれることを願うのみです。狭量なものですね。
今回はチームとしても変革期を迎え、年々変化を重ねる三遠ネオフェニックスのホーム開幕節GAME1、10/14vs京都ハンナリーズ戦に行ってきた様子をレポートにまとめました。
ぜひ参考にしていただいて、豊橋市総合体育館に足を運んでみてください。
陸の孤島・豊橋市総合体育館に行こう
おーす!未来のチャンピオン!
というわけで渥美線に揺られてはるばる来ました新豊橋駅です。
こちらは謎のUSA。
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翌週には豊橋まつりを控え、幾分華やかな駅前。路面電車を造花で飾り付けた花電車も走っており、町並みに華を添えております。
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一方で駅前大通などには三遠ネオフェニックスの選手、HCの姿が写されたフラッグが翻り、ここが三遠ネオフェニックスのホームタウンであることを強くアピールしています。
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豊橋市総合体育館に行くためにはここ豊橋駅から豊鉄バスを使う必要があります。
自家用車やタクシーがあるならばその限りではありませんが、そうでない場合はよほどのことがない限りはバスを使ったほうがいいでしょう。
なぜならば、豊橋市総合体育館は豊橋駅から徒歩1時間20分(Googleマップ参照)。更に行く道にはトラックなどが頻繁に行き来する産業道路があり、歩道がないところも珍しくありません。
豊橋市街地であれば穴場となるような飲食店も立ち並びますが、少し歩けば畑と道路のみが存在する郊外の風景が広がり、コンビニすらまれです。
まさに陸の孤島ともいった様相を呈しています。
たとえばレンタサイクルなどを利用して行くのも楽しいかもしれませんが、初めて行く方はバスを利用したほうが賢明です。
試合によってはクラブがシャトルバスを運行することもありますが、確実ではありません。
豊橋市総合体育館行きのバスは豊橋駅東口バス乗り場の7番乗り場、卸団地・市民病院線の「総合スポーツ公園」行きに乗車します。降車地は終点の総合スポーツ公園。所要時間は経由地にもよりますが約30分程度。運賃は410円です。
注意してほしいのが、7番乗り場発のバスには路線名通り、豊橋市民病院行きのものがあるという点です。総合スポーツ公園は豊橋市民病院よりもさらに行った先にあるため、豊橋市民病院行きに乗ったが最後、病院で立ち往生するはめになってしまいます。
バスを利用される際は路線の系統番号をよく確認しておくようにしましょう。
ここまで述べてようやく豊橋市総合体育館に到着です。
正直遠い。
アリーナグルメを楽しもう+α
スポーツ観戦の華といえば、なんといってもグルメです。スポーツ観戦時に食べるメシは普段の倍美味しい。
東三河地域は温暖な気候と豊かな自然に恵まれた農業王国であり、そんな地域を活動拠点とする三遠ネオフェニックスのアリーナグルメは必然クォリティも高いです。今シーズンも体育館の内外に出店が立ち並び、様々なグルメを提供してくれています。
この日僕が食べたのは「フェニックス楽市」さんの「田原ポークの特製炭火焼き肉弁当」と、「COA Craft Burgers & Grill」さんの「COA チーズ・バーガーセット」です。わんぱく!
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特にいつもお世話になっているフェニックス楽市さんは、東三河の食材にこだわった炭火焼き料理を提供する地産地消のお店です。
田原ポークを使用したフランクフルトや麺まで東三河産にこだわった焼きそばなどの固定メニューはもちろん、選手の好きな食べ物や試合前に食べる勝負メシを盛り込んだ選手コラボメニューなどを出すこともあります。
ちなみに三遠ネオフェニックスのホームゲームでは、現金を用いてアリーナグルメを購入することはできません。フードチケットと呼ばれる専用のチケットかPayPayで買うことになります。
特にアウェイ遠征をされる方で注意が必要なのがフードチケットです。フードチケットは会場にある専用ブースで購入でき、支払った金額分のチケットを受け取ることができます。1000円払えば1000円ぶん、2000円払えば2000円ぶんの飲食ができるということです。
このフードチケットは現金に払い戻すことができません。そのためアウェイ遠征で来られる方は自分が購入するぶんちょうどを購入し、余りが出ないよう気をつけたほうがいいでしょう。
当日の出店やメニュー、価格は三遠ネオフェニックス公式ウェブサイトの試合情報のページから確認できるので、事前に目を通しておくことをおすすめします。
また今シーズンから三遠ネオフェニックスはPutmenuというサービスを利用した、アリーナグルメの事前購入が可能になりました。事前にアプリから購入しておくことで専用ブースでスムーズに飲食物を受け取ることが可能です。
僕も利用しましたがこれがなかなか便利。並ばずに買えるので、その後の予定が狂うこともありません。
各店舗のオペレーションの都合か、すべての店舗のすべてのメニューに対応しているわけではありませんが、お目当てのメニューが対応していれば利用する価値は大いにありそうです。クレジットカード決済に対応しているのも◎。ぜひ利用してみてください。
さて、この日はホーム開幕戦に加え、昨シーズン限りでの現役引退を決めた岡田慎吾プレイングコーチと大宮宏正選手の引退記念トークショーがアリーナ前の特設ステージで行われました。
司会の鹿毛誠一郎SAN-ENアンバサダーと3人で行われ、新たにアンバサダーに就任した岡田の意気込みや、名物の明るさや真面目な一面を見せた大宮のこれからの話などでトークショーは大いに盛り上がりました。
写真?ないよ。X(旧Twitter)に無限に上がっていると思います。
vs京都ハンナリーズ
トークショーを終えた後、僕は豊橋市総合体育館の2階からアリーナに入場しました。
豊橋市総合体育館は2階から入場し、指定席なら1階、自由席なら2階の座席に座ります。1階にはチケット確認スペースがあり、自由席の方が入れないようになっています。
グッズ売り場やアリーナ内の飲食店は1階にありますが、こちらは自由席の方でももちろん問題なく利用できるのでご安心ください。
また1階には東三河各市町村が発行する、それぞれの市町村の特色などをまとめたパンフレットが置いてあります。アウェイ遠征で豊橋に来られた方は、ぜひ手に取ってもらって三遠の活動地域である東三河のことを知って帰ってください。
試合前には鹿毛誠一郎、岡田慎吾両SAN-ENアンバサダーが対戦チームを分析する「オカゲさま」、三遠ネオフェニックス公式チアリーディングチームであるFire Girlsによるパフォーマンス、派手なムービーを経て、いよいよ試合開始です。
この日は互いの外国籍選手がガンガン得点を決める、激しい展開のゲームとなりました。
京都のチャールズ・ジャクソンがゴール下で存在感を示すと、三遠のデイビッド・ダジンスキーがやり返すといった感じで、両チーム共に外国籍選手を中心に速いペースで得点を重ねていきます。
ただしハーフタイムを挟んだ後半第3Qで試合の潮目が変わります。一気に激しさを増したディフェンスで三遠が得点機会を増やして着実に加点。
一時は20点リードにまで点差を広げ、最終的には88ー70というスコアで、三遠ネオフェニックスが勝利をつかみました。
祝!ホーム開幕戦勝利!
特にこの試合で活躍が目立ったのが、三遠の帰化アジア枠選手であるサーディ・ラベナです。強靱なフィジカルを活かした相手ゴールへの果敢なアタックが決まるわ決まるわ、キャリアハイとなる28得点をマークし、オフェンスをけん引する活躍を見せました。
惜しくも30得点の大台に乗せることはできませんでしたが、昨シーズンまでの課題のひとつであったフリースローの精度にも改善が見られ、今シーズンもフェニックスの中心選手のひとりとして活躍してくれるでしょう。
期待してます。
敗れた京都ですが、対戦相手から見て特に印象に残ったのは岡田侑大選手です。
今シーズンの京都ハンナリーズはチームの過半数となる9人が移籍。昨シーズン正ポイントガードとして活躍した久保田義章選手も移籍するなど、大きな変化を迎えるシーズンとなっています。
その中でも大きな注目を集めているのが、地元・京都府出身の岡田選手です。岡田選手は元々高い個人能力を備え、ゴール下へのアタック、スリーポイントのどちらでも得点を狙える、日本人でも屈指の若手スコアラーです。
今シーズンからはチームの司令塔でもあるポイントガードに挑戦しているようで、岡田選手からジャクソン選手へいいパスが渡って得点されるシーンも多く見られました。
まだ司令塔としての役割をこなす部分のウェイトが大きいのか、14日の試合では自慢の得点能力が爆発することは(幸いにして)ありませんでした。
しかし元々備わっているオフェンススキルにポイントガードとしての経験が加われば、とても大きな戦力になることは間違いありません。
加えて、何よりも印象に残ったのが京都ハンナリーズブースターです。
アウェイ側一角に陣取った京都ブースターの方々は360度三遠ブースターに囲まれる中で「GO!京都!ハンナリーズ!」のオフェンスコールを40分続けていました。僕も含め、豊橋の三遠ブースターは大人しい方が多く、なかなか大きな声を出すこともないので印象的でした。
この日の試合でこの声援が結果に出ることはありませんでしたが、間違いなく豊橋に乗り込んだ京都の選手たちの支えになったでしょうし、今後の試合でもいい影響を及ぼすと思います。
Bリーグが始まって以来、京都ハンナリーズは苦しいシーズンも続いているように感じますが、精力的なブースターが定着しているのは今後の京都にとっても明るい材料なのではないでしょうか。
帰るまでがBリーグ観戦です
公共交通機関を使って豊橋市総合体育館に来た方は、帰りは豊鉄バスかクラブの手配したシャトルバスを利用して豊橋駅まで戻ることになります。
僕もクラブのシャトルバスで豊橋駅に戻りました。ただ、この日の試合で唯一残念に感じたことにこのタイミングで見舞われてしまいます。
試合後の豊橋市総合体育館は帰りの車で渋滞が起きてしまい、シャトルバスが来るのが遅れてしまうケースが多いです。そのためクラブ側で交通整理をし、少しでも早くバスが来られるよう手配しています。
しかしこの日は整理に手間取ったようで、バスの到着に30分以上かかってしまい、長い行列ができてしまいました。この日はあいにくの天候で傘がないと辛いほどの雨が降っており、立って待ち続けるのもなかなか骨が折れました。
バスも限りがあるため待ち時間が生まれることは仕方ありません。ただ昨シーズンはバスの発着場なども工夫してなるべく待ち時間を抑えるよう手配されていたため、今シーズンそういった工夫が見られないのは残念に感じられました。
今後シーズンが進む中で帰りのバスについては改善されるかもしれませんが、アウェイ遠征で来られる場合は帰りは1時間以上かかることを見積もってホテルなどを予約した方がいいかもしれません。
さいごに
今回は10/14に行われた、三遠ネオフェニックスのホーム開幕節vs京都ハンナリーズ戦を簡単に振り返りました。
多分に私見が入っていますが、これから豊橋市総合体育館に行きたいという方に少しでも参考にしてもらえれば幸いです。
Bリーグ全体が大きく盛り上がる中で、三遠ネオフェニックスというクラブがあること、一見の価値があることをぜひ頭の片隅にでも置いておいてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
以上、レポっす。