【ぜんぶ、すてれば】心に残しておきたい3つの教え
今回は中野善壽(なかのよしひさ)さん著「ぜんぶ、すてれば」の中から、わたしが心に残しておきたい、3つの教えを備忘録として書いていきます。
「中野善壽さん、七十五歳。伊勢丹、鈴屋で新規事業の立ち上げと海外進出を成功させる。その後、台湾へ渡り、大手財閥企業で経営者として活躍。二〇一一年、寺田倉庫の代表取締役社長兼 CEOに就任。大規模な改革を実施し、老舗の大企業を機動力溢れる組織へと変貌させた。その手腕と独自の考え方、そして人柄により、各界の著名人に慕われている。一方で、メディアにはほとんど姿を現さず、社員にさえ、本当に実在するのか疑われていた、異端の人物。」
引用—『ぜんぶ、すてれば』中野善壽著
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枠にとらわれない自由な生き方を
してきた中野さんの人生観や信念、経営者としてのセンスをこの一冊を通して学ぶことができました。
・仕事がうまくいかない
・後悔した人生を送りたくない
・新しいことに挑戦したい
と思った方は響く言葉があるかも知れません。
中野さんは「こだわり」を捨てることが大切と言っています。
例えば、事業が海外進出するときには「日本らしくいこう」と言う考えは捨てます。
その場所の雰囲気をよく観察し、その国の文化にあったものを作ります。
そうすることで相手が求めているものが出来上がります。
日本で成功して、海外で成功できない企業がいる中、中野さんはこだわりを捨て、そこで暮らす人たちにローカルな店と思ってもらえるように作るため、苦労したことはないそうです。
・自分のこだわりや価値観を押し付けていないかを意識すること
・柔軟性を持つことが大切
ということを学びました。
中野さんは、年代ごとに楽しみの内容は変化すると言っています。
・20代は女の子とデートする妄想
・30代は子育て
・40代は仕事
を楽しんだと言っています。
年代ごとに楽しみ方は違います。
その年代しか楽しめないことを、精一杯楽しむことで、悔いのない人生を送れます。
わたしの日常を振り返ると、育児や家事に追われ、心ここに在らずという状況が多いです。
洗い物をしている時も、次は何しよう?
食事をしている時の意識は、子どもたちにいっています。
無意識に、過去や未来のことを考えていることが多く、何か1つのことに集中している時間は、ほとんどありません。
過去に起こったことは、取り戻すことはできませんし、不確実な未来を予想しても意味がありません。
つまり、過去や未来のことを考えても仕方がないのです。
夢中になることに全集中することが、後悔のない人生を送れる秘訣だと学びました。
当たり前の1つは、「ふるさと」と中野さんは言っています。
跡取りに縛られることで、大きなものを失っている可能性があるということです。
中野さんは、住む土地にはこだわりません。
車も高級時計も持っていませんし、貯金もしません。必要な生活費以外は全て寄付しているそうです。
また、海外に行くときも鞄1つで行きます。
旅はノープラン、服は現地で調達するスタイルです。
本書の中に、とても印象に残った破天荒なエピソードがありました。
鈴屋から身をひくと決めた中野さんは、シンガポールへ行こうと思った次の日に飛行機に乗りました。
たまたまトランジットで1時間半ほど寄った台北が気に入り、そのままそこに住み着いた話です。
何がすごいかといいますと、
・何のコネも人脈もない場所に「ここでもいいや」という理由で住むと決断したこと。
・もちろん職や寝泊りする場所もなし。
・しかし、たまたま出会った女性がきっかけとなり、台湾の財閥系コングロマリット、中国覇集団のグループ中核会社の事業COO(最高執行責任者)になる。
「当たり前」という一般常識に縛られていると、無限の可能性を潰しているのかも知れません。
「当たり前」に縛られていないか、もう一度よく考えてみようと思いました。
◆まとめ
中野さんは給料が10万円の時も、毎月2〜3万円を寄付していたそうです。
現在も生活に必要なお金以外は寄付や若手の芸術家の方に投資したりして、残さないそうです。
そして、本書の印税も、東方文化地域で支援を必要とする子供たちへ全額寄付されます。
本書を読むと、中野さんのことを、尊敬し、慕っている方がたくさんいることがわかりました。
本書を読んだことでたくさんの学びを得ることができ、自分の価値観を見直すきっかけとなりました。
・柔軟性を持つこと
・今この時しか楽しめないことに集中する
・一般常識にとらわれない
ことを大切に生きていこうと思います。
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