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文化的ラーメン

家系ラーメンをひとりで食べた。その後、いつも、あのラーメン通りを歩く時は、ものすごく恥ずかしくなってしまう。突然、文化から弾き出された感じがしてしまう。必死にラーメンを啜ることが、あたしをカルチャーからものすごく遠ざけてしまう感じがする。このことを思いついてから、脳の底でラーメンをブルーカラーっぽいと思っている自分に気付いて酷く落ち込んだ。 だけど、だから、ひとりでラーメンを食べたあとは、何かを取り戻すかのように、本屋に行く。本屋に行って本を買うだけで、零れ落ちたカルチャーを

    • わからない

       中学生にお世辞を言われちゃったり、眠れないということが個性になっちゃったりした。私は本当のことしか言えなくて本当のことはつまらない。保守っぽい心を革新っぽい言葉で誤魔化している。何とか書いた文章もインターネットのつぎはきで いつまでもミームで笑っている。これをなぞっている。ずっと、私には君の痛みが分からないということだけが分かる 分かったふりしないことだけが私に出来ることだとおもう。君が本当のことを分からないようにして創っている(それ)を心から楽しんでいるという態度が唯一の

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        ‪✝︎ ショートケーキをぐちゃぐちゃに混ぜた時の色 それがあたしが君に抱けない感情で これは新しい喩えじゃないから あたしは特別になれない 自己分析シートの上に新しい発見はなくて、 事実をあげると凪のような人生 結構いろいろあった気がするけど まとめると順風満帆な温室育ちの女の子 シャーペンの芯がなくなった  出しすぎてすぐ折るから 出た杭になって打たれてみたい 魔法も使えない スポンジの形は二度と戻らないから ぎゅーって押し込んで混ぜて 食べて 毎日、おやすみって 

        • 『無限の月』

          ‪✝︎ 隙自語のような感想(ネタバレ含) ‪✝︎  登場人物名が覚えられない私でも、中盤くらいにはすっと入り込めるようになった作品。理由としては、作品を通して語り手の一人称視点で書かれていて、それが、前の語り手を少し忘れその語り手の視点に没入し始めたくらいの間隔で交代するからだと思う。全ての語り手に少しずつ感情移入していて、特に、中学時代の張月と最も経験を共にしている感覚になった。この小説を通して、私も(擬似的に)人格を共有している50億人のうちの一人になっているという

          ‪✝︎ いただきますをして! トーストを食べていないのに手ばかりが汚れる ‪✝︎  あたしが付けた訳じゃないテレビが何千万円?を愛で儲けた彼女を映してる。あのときの憂鬱を克服していなかったら、たぶんあたしは近い世界で生きていて、勝手に他人事じゃないみたいに感じてる。危ないことしないでねって温室で生きてきたから外の冷たい空気が心地よくて、でもやっぱり夜はあたたかい方がいい。あの子にならなかったあたしの努力をあたしはしっかり見て欲しいのに(おまえにじゃないよ でもみせてあげ

          ‪✝︎ 聖書が、あたしのもので、なくなる 先生は、私の下着の、薔薇の花の刺繍を見ることが、できる ‪✝︎ 24.4.21

          ‪✝︎ あたしの言語は おすすめ欄のツイート 今・ここで・いいねしないと 今・ここ 一生出会えないよ ‪✝︎  あたしの一文をみただけで(言葉を少し聞いただけで)分かってるふりしても許してあげるから、今・ここ で、favorite♡して  本気で共感なんかしないで  分かった気にならないで  何もわからないままあたしを信仰して ‪✝︎  あー、陳腐な一期一会❕❕

          ‪✝︎  ぼくだけの憂鬱に(入学式に行く子供たちの声)名前が付く ‪✝︎  部屋に空きペットボトルが年齢の数よりも多く溜まっていた。あたしは、笑い話にするしかないので、友達に報告する。友達はこれをローマ字で表す。Aから始まるローマ字。友達は悪くないけど、苦しんでいる人が科学的根拠・医療機関で少しでも楽になるためだけのローマ字だといいな、と思う。あたしが自称するには重い。ネットで、つまり現実でも、あまりにも簡単に使われるからちょっと引いちゃう。  きっとあたしたち、ちょっ

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           やわらかな紙包みから暴力的な鉄が出てくる。素材の感覚?私はどうしても考えの全容を説明したくなってしまうから、多くの人の目に触れるあなたのものを、説明しないままでいられるあなたを、尊敬している。あなたのものを取り込む不特定多数への諦めと信頼を、ゲームへと昇華して楽しむあなたを尊敬している。  あなたの言葉は、一見、鋭利。でもとてもやさしい。それぞれ曲がった光のエネルギーが集まってあなたになる。ブルーライト越しが約束されているので、好きなように屈折させてあなたを見る。BLUE

          ‪✝︎ いつものリッププランパーが超♡痛い日 ひりひり 裏金、あと、ねこ。 ‪✝︎ 23.12.11 ‐ 超

          ‪✝︎ ギシギシと音を立てて沈んだリンスインシャンプーみたいな恋 ‪✝︎ 23.12.6 - 沈

          ‪✝︎ 意にそぐわずブラウンの裸眼 私は手を振る仕草を知らない ‪✝︎ 23.11.22 - 眼

          ‪✝︎ 10分で終わるアンケート 首のない鳩 新調したスーツのぼくで全てが重なる ‪✝︎ 首だけがない鳩の死骸を見た。誰よりもたくさん頭を振ってそれを誇示して歩いていたら頭がスポーンと飛んでいっちゃったとかそういうのだといいな。文字にするとなんか稚拙で、ちょっと悲しい。首を振る動きをいちばんに頑張ってたら折れちゃった。出る杭は打たれる、みたいな。首を動かさない鳩がいてもいいと思うよ、多様性だし。個性の大尊重時代(笑)あたしは制服がいちばん心地良かったし働くならカッコよく

          ‪✝︎ 禁酒の理由がぼくであると ぼくだけが知っていて冬 蛍光灯に集う虫 ‪✝︎ 23.11.19 - 禁

          ‪✝︎ 脱資本主義 脱衣所の鏡 うつらないあたしの祈り ‪✝︎  一期一会って言葉かなりすき。たぶん平成女児御用達のあれ、あれと出会った時からなんとなく好きだと思う。一期一会という名で、その場で心を動かされたそれを衝動買いをするためだけにお金を稼いでる。あたしがカルチャーであるために。貯金ってほんっと出来ない!まだ若いし、時間もたっぷりあるんだから今貯めたって仕方ないでしょ?ぼくはもう資本主義を諦めている。諦めて資本主義に身を捧げることに決めた。芸術とか人文社会を無駄

          最果

          中学二年生のとき、休み時間に最果タヒのエッセイを読んでいた。チャイムが鳴り終わるその瞬間まで読んでいたら厳しい先生に取り上げられて「後で職員室に取りに来い」と言われた。職員室で「チャイムが終わった頃にはカバンに仕舞っていたしきちんと授業の挨拶に参加していたため不当だ」と言った。毅然と、そんな風に言い返されたのが初めてらしい先生は、私が読んでいた本のタイトルを見てバツが悪そうに「次からは気をつけるように」と言った。なんとなくその先生のことを憎く思えなくて、放課後に質問にも行くよ