2023/09/19

18:30から夜間の学校で授業が始まる。
お昼ごろには余裕をぶっこいてコーヒーを飲んでたくせに、終わりごろになると見つかる締切がやばいタスクを取り敢えずTODOリストに突っ込んで。明日の仕事に後ろ髪をひかれながら、足早に学校に向かう。原宿と渋谷の間。

決めてるわけじゃないのに何となく、行く時は原宿駅からになりがちだ。決まった時間に間に合うよう目的地に向かうのが苦手(苦手なわけじゃなくて怠惰なだけ、了解)なせいでいつも駆け足。明治神宮側の陸橋はいつも何かの撮影をしていて、急ぎ足で向かいながら横目で様子を見る。ちらっとしか見てないのに、うつくしい人だなーと、いつも思う。遺伝子ガチャ大当たり、いいね。
夏頃はまだまだ日が高かった行き道も、最近は、日が落ちる夕方の匂いがする。汗ばんだサラリーマン、オシャレをした女の子と男の子、国立競技場である何かしらのイベントに向かう様々な人、高い声、低い声、強い口調、柔らかい口調、サワサワと緑が揺れる音。
今年の4月頭から学校に通っているのに、たわいもなく会話をする人はいまだに出来ない。今回の授業はグループワークだから、そこで話せる人ができたらいい。人と話すのも苦手だし、無駄に友達っぽい人ができても煩わしいし。これは断じて強がりではありません。

帰りは何となく、行きとは逆の、渋谷から帰る。行きとは違って急ぐ必要もないし、私は荷物をまとめるのが遅いから、教室を出るのは決まって最後の方だ。学校から渋谷までの道のりをちんたらちんたら歩く。デイリーヤマザキを抜けて、パルコを抜けて、よくわからない教会を抜けて。ちんたらちんたら。
帰り道は胸が苦しい。どれだけ面白かった授業でも、どれだけ手を動かして疲れた授業でも、苦しい。心臓じゃない、肋骨と肋骨の間の、食道を下がって下がって大腸に行く手前くらいのところ。多分、みぞおち?そこが毎回詰まってるみたいになる。ぐぎゅう、って。
決まってそうなるせいで、もう辞めたはずの煙草を、渋谷駅前の喫煙所で吸っちゃう癖がついた。吸ったところで良くなるわけじゃないし、なんなら、スクランブル交差点を楽しそうに歩くいろんな人を見て、もっともっと苦しくなったりするんだけど。渋谷駅に近づくにつれて、ぐぎゅう、が酷くなる自分を一旦落ち着かせるために吸っちゃう。日常の中で煙草がないとすごく辛いわけでもないし、いいっちゃいいのかなあ。でもこれストレスが強くなったら吸っちゃう癖つけになってるよね。やっぱりやめた方がいいのかも。うーん。

煙草を吸い終わると、ようやく自分の帰りの路線に向かう。普段は煙草を吸わないせいで少しだけ震える足で。たかたかと階段を下る。改札を通る頃にようやく、ぐぎゅう、がマシになってて。大きく息を吸い込んで、吐き出す。今から帰るよ。ネイルが長いせいで、文字を打つときにカツカツ音が鳴る。うるさいって言わないでよ。帰る家があることに安心して、帰る家が安心できる場所なことに救われて、帰りの電車を調べる。今日は最寄駅に22:24に着く。

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