AM06:10
近頃の湿気は私の思考回路を曇らせて、ねっとりとした糸をひきながら私の体にまとわりつく。前髪がおでこにへばりついて気持ち悪い。全身から吹き出たじっとりした汗は胸にお腹に背中に太ももに、くまなく服を癒着させる。化粧はとうに溶けた。ぼろぼろでろでろ液状化人間の私は前に進む。進まねばならない、這いずってでも。なぜならばそれすらできない人間には価値がないので。職なし、希望なし、未来なし。25歳。
倉橋ヨエコのアンドーナツを聴きながら何とか辿り着いた学校。ずるずると足を引き摺りながら座席に到着したら案の定、派手に椅子を倒した。足の甲に鈍い痛みが走る。思わず座り込む。なんというか、文字どおりの限界って多分こういう事。思わず地べたで体育座りになりながら、帰りたいぃ、って、5個下の友達にベソをかいたらガチで涙が出てきて引いた。涙って、止めなきゃって思うほど溢れてくるの、なんなの?腹立つ。私は問題ありません。
今日もこの時間まで眠れなかった。最近日が昇るまで余裕で眠れない。1人でいたいし好きなもの食べたいし誰もいらないしほっておいてほしいし嫌われたくないし全部足りない。おまえのだらしない言葉にイチイチ傷ついてやるー!てかHOGO地球ってバンド知ってる?超いいよ、きいて。
私の顔がスタイルが性格が考え方が悪いです、もう許してください、勘弁してください。頼むから。てことで帰っていいですか?帰りまーす。