
自己組織化の罠、カオスと責任放棄の温床?
組織文化は、企業の競争力を左右する重要な要素です。しかし、多くの企業が、効果的な組織文化の構築に苦労しています。本エッセイは組織文化について毎回1つの手法を選んで、それについて考えるシリーズです。
組織文化を醸成するテーマとしての自己組織化について考える
自己組織化は現場に柔軟性を与え、迅速な意思決定を可能にします。従来のトップダウン型では対応しきれない変化の早い環境下で、社員が自主的に動ける仕組みは現場力を引き出す上で極めて有効です。また、現場の視点を経営に直接反映することで、実務に即した改善や新たな価値創造が期待できます。
自己組織化の罠、カオスと責任放棄の温床?
しかし、基盤が整わないまま自己組織化を進めると、統制が取れなくなり、混乱を招く可能性があります。自己組織化には、社員が十分に理解し、共通の目的を共有することが必要です。それが欠けると、個々の判断がばらつき、組織全体の一貫性が損なわれ、かえって全体の効率を下げるリスクを伴います。
問い
あなた自身は、日常の仕事でどれほど自主性を発揮できていますか?その度合いは適切ですか?
今の組織は、現場の自主性を尊重しつつ、全体の方向性をうまく保っていると感じますか?
あなたが今取り組むべきことは、リーダーの指示に頼りすぎず、自ら判断する力を意識的に磨くことではありませんか?
いいなと思ったら応援しよう!
