異文化交流の幻想、組織崩壊を招く「多様性」という名の弱い毒
組織文化は、企業の競争力を左右する重要な要素です。しかし、多くの企業が、効果的な組織文化の構築に苦労しています。本エッセイは組織文化について毎回1つの手法を選んで、それについて考えるシリーズです。
組織文化を醸成するテーマとしての異文化交流について考える。
異文化や異業種との交流は、固定観念を打破し、新しい視点を得る重要な機会です。他分野の成功事例やノウハウを参考にすることで、自組織の改善やイノベーションを加速させる可能性があります。特に硬直化した組織では、外部からの新しい刺激が大きな転換点になることがあります。
「多様性」という名の弱い毒
しかし、外部のアイデアを無条件に取り入れると、組織の独自性や強みを損なうリスクがあります。異文化を参考にする際には、組織の特性や文化との整合性を十分に検討しなければ、内部で摩擦が生じ、混乱や分裂を引き起こす可能性があります。つまり、自分達について、自分達のアイデンティティーを十分に理解していないまま「多様性」を受け入れようとすると、自分自身が何かが分からなくなります。しかもゆっくり浸食されるので厄介です。
猛毒なら直ぐに気がつけるのですけどね。
問い
あなた自身が他者や他文化から学んだ最も大きな洞察は何ですか?それをどう活かしていますか?
あなたの組織は、外部のアイデアや知見を取り入れる際、内部の特性と調和していると感じますか?
あなたが次に考えるべきことは、外部から得た学びをどのように自分や組織の強みと結びつけるかではありませんか?
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