地図にない道を進めると思うか? - 13歳からのシリーズ
みんなは地図って使ったことあるかな? スマホの地図アプリじゃなくて、紙でできた、あの地図だよ。
目的地までの道のりを教えてくれる地図。でも、もし君が探検家だったら、地図に載っていない場所に行ってみたいと思わない? 未知の世界を探検して、新しい発見をするって、ワクワクするよね!
実は、僕たちの頭の中にも地図みたいなものがあるんだ。それは「固定概念」って呼ばれているもので、今までに経験したことや、周りの人たちから聞いた話をもとに作られた地図なんだ。
今回は、この「固定概念」と地図を通して、新しい世界を広げる方法について一緒に考えてみよう。
1. 固定概念ってなんだろう?
地図には、道路や建物、川や山などが描かれているよね。僕たちの頭の中にある「固定概念」も、同じように色々な情報でできているんだ。
例えば、「勉強は机に向かってするものだ」とか、「朝ごはんはパンかご飯だ」といったもの。これらは、今までに君が見てきたことや、周りの大人から教えられたことによって作られた固定概念なんだ。
固定概念は、いつも正しいとは限らない。机に向かって勉強するのが苦手でも、カフェで音楽を聴きながらの方が集中できる人もいるかもしれない。朝ごはんだって、パンやご飯の代わりに、シリアルやフルーツを食べる方が好きって人もいるよね。
2. 固定概念は、どうして必要なの?
じゃあ、固定概念は、僕たちにとって邪魔なものなのかな? 実は、そうとも言い切れないんだ。
地図があることで、僕たちは目的地まで迷わずにたどり着ける。それと同じように、固定概念は、僕たちが毎日を過ごす上で、とても役に立っているんだ。
例えば、信号が赤になったら止まるのは、交通ルールという固定概念のおかげだし、お店で買い物をするときにお金を払うのも、社会のルールという固定概念があるからだよね。
固定概念は、僕たちが安全に、そしてスムーズに生活するための、大切な道しるべなんだ。
3. でも、時には地図から外れてみよう!
固定概念は便利なものだけど、いつも地図通りに進むことが正しいとは限らない。時には、地図から外れて、新しい道を進んでみることも大切なんだ。
例えば、いつも同じ道を通って学校に行っている君が、ちょっと違う道を通ってみたら、素敵な公園やお店を見つけるかもしれない。
それと同じように、固定概念にとらわれずに、色々なことにチャレンジしてみると、新しい発見や出会いがあるかもしれない。
新しいスポーツに挑戦してみたり、今まで読んだことのないジャンルの本を読んでみたり、外国の友達を作ってみたり…。
地図にない道を進むことで、君の世界はもっと広がるはずだよ。
4. 固定概念を壊してみよう!
新しい世界を広げるためには、時には頭の中にある固定概念を壊してみることも必要なんだ。
「女の子はピンクが好き」とか、「男の子は泣かない」といった固定概念は、もう古いよね。
大切なのは、周りの意見に流されずに、自分で考えて、自分の好きな色や、自分の気持ちを大切にすることなんだ。
固定概念を壊すことで、君はもっと自由に、自分らしく生きることができるようになるよ。
5. 地図は、自分で作ろう!
地図にない道を進んで、新しい発見をしたら、それを君だけの地図に書き込んでいこう。
例えば、「朝ごはんは、パンケーキとフルーツもいいね!」とか、「勉強は、リビングで音楽を聴きながらの方が集中できる!」といった具合に。
君だけの地図は、君だけのオリジナル。世界に一つだけの、特別な地図なんだ。
この地図を、これからの人生で色々な経験をして、どんどん書き込んでいこう。そうすれば、君の地図は、世界で一番詳しい地図になるはずだよ。
教訓
固定概念は、僕たちが生きていく上で大切な道しるべです。でも、時には地図から外れて、新しい道を進んでみることも大切です。
固定概念を壊して、自分だけの地図を作っていきましょう。
あとがき
今回のエッセイでは、「固定概念」を「地図」に例えることで、13歳の子どもたちにもわかりやすく説明しました。
子どもたちが、固定概念にとらわれずに、自由に自分らしく生きていけるように、という願いを込めて書きました。