最近私が手放した3つの不安について

最近、私は3つの不安を手放した。
といっても、2回の血液検査をおこなっただけだが。

HSP（Highly Sensitive Person）なんだよねと常日頃言っている私。そんな私に常に付着しているものの9割は実態のない不安だ。たとえば「健康診断結果がC判定だったから、不安」なのではなくて「健康診断でC判定が出たらどうしようという不安」に常に苛まれている感じ。主成分はネガティブな妄想だ。

ときにはこの妄想が、何かの早期発見に繋がることもあって一概に否定できないが、毎日毎日これで精神を消耗することは本当に無駄だなと感じ、とりいそぎ明確にもっていた3つの不安を解消すべくクリニックへ行った。

ひとつは「おたふく風邪の抗体をもっているか」。
ふたつめに「風疹の抗体をもっているか」。
そして最後が「私にはどれくらい卵子が残っているんだろう」だ。

そ、そんなことかよ……！と思われたかもしれないが、地味にこういう不安ってじわじわ精神を侵食してきませんか。

私は、子ども時代に罹ることが多く・そして大人で罹ると厄介な病気シリーズ（？）は水疱瘡しか罹っていない。はしかもおたふくも未経験。つい最近、大人になっておたふく風邪を患った方（抗体なしだった）が難聴になったというネットニュースを見て「私もありえるじゃんこれ」という不安をまたひとつ、すでに空席のない悩みごと粘着テープに付着させた。

同時に、幼い頃に熱を出しやすかったこともあり、母親が「メメちゃんはたしか学校で風疹のワクチン打つときにねえ、欠席しちゃったのよね」と言っていたのも思い出す。母子手帳までひっぱり出してもらったものの、年代によって三種混合ワクチンの中に含まれている種類も違うそうで、読み解けず。

不思議なもので、私は長生きしたいと思ったことはないのだが生きているうちは元気でいたい（苦しみたくない）という気持ちをもっているので、抗体があれば苦しまずに済んだ病気や後遺症の根は絶やしておきたいなと思った。と言いつつ、1年近く「抗体あるのかなあ」と不安に思っているだけで行動には移さなかった。

話はかわり、30代になり地元の友人はほとんど結婚して第二子、第三子と子宝に恵まれるなか、東京の友人たちは未だばりばりと働いている子が多く、現在周りに「卵子凍結ブーム」が来ている。

私は、人生のパートナーを見つけることに自体に憧れはあっても、どうしても自分の両親を見ていると結婚に乗り気になれず。でも、できれば子どもは欲しい。そんなジレンマを抱えるからこそ、卵子凍結には私も興味があった。卵子凍結の前には「AMH検査」とよばれる血液検査で、今身体にどれだけ卵子が残っているかを調べるそうだ。（卵子凍結した友人談）

卵子凍結自体は費用が費用なので二の足を踏んでいたがこれからの人生のプランを考えていくうえでも「残りの卵子の量」は知っておきたい、と思った。AMH検査単体は、5000円〜1万円程で受けることができる。

しかし、それもまた「年齢の平均値よりすごく少なかったらどうしよう」という不安だけをただただ背負って、2年近く行動に移せていなかった。

先月、そんな自分のメンタルに嫌気がさして、感覚的には息継ぎなしでバババッと立て続けに内科と婦人科の予約をとった。もう予約さえしてしまえば行くしかなくなるだろうと、自分で自分のお尻を叩きまくったのだ。

そして全ての結果が出揃った。
結果、おたふく風邪も風疹も抗体あり！
AMH検査は、各年齢ごとの中央値表を参考にもらったが27歳以下の値に近しい結果となった。（ちなみにAMH値が高い＝妊娠率が高いではない。あくまで卵巣の中に残っている卵子の量）

1年も2年も付きまとっていた「実態なき不安」は、今回の場合は幸いにも、いとも簡単に途中下車してもらうことができたのだ。

知らないことで生まれる不安をこうやって荷下ろしするために、何か検査を受けたり、調べたり勉強したり、課金したりすることは、地味にカロリーの高い行動だ。毎日不安で苦しい、HPだかCPUだかを日々削ってくるウイルスみたいなものだけど、パンドラの箱を開ける恐怖と天秤にかけると意外にも均衡が保たれたりして行動に移せない。びびっているだけ＆勇気がないだけなんだけどね。

でもたまにはこうやって、アドレナリン出まくりの息継ぎなしでエイッッと申し込みボタンや予約ボタンを、その後の自分のために押してあげることも大事みたい。「とりあえず"踏み出し"は今日の私がやっといたんで、後は未来の私に任せま〜〜〜す！」な精神。

今回はよかったけど、たとえマイナスな検査結果が出ても、何も知らずにゆるゆる過ごすよりはずっと早く、何らかネクストアクションにつなげることができたはずだから。

さて、私は年内にすっきりさせたかったことをとりあえず3つをすっきりさせました。来月には健康診断もある。なんか手持ちの不安が健康関連ばっかりだな……！

皆さんも何か「まぁ 私が動きさえすれば捨てれるはずの不安ではあるんですよ」なモヤモヤをもっていたら、ここらでひとつ、すっきりさせてみませんか。おわり。