良いことは過小評価してしまうのは何故だろう?
あなたは今日どんないいことがありましたか?
私は、のんびり朝散歩に出かけて川で鴨たちを眺めたこと、
支払いや掃除や洗濯、買い物など必要なことをゆっくりできたこと、
アマプラで映画を観ることができたこと、などでした。
つつがない、自由な休日を過ごせてhappy!
同じ問いを、友人や患者さんにも時々訊いてみるのですが、
「ない」という答えが意外に多いのです。
例えば一年前は娘さんの暴言やもろもろで
イライラMAX、首肩がパンパンに張っていた患者さんは、
最近は首肩も和らいで、精神的にもさほど辛いところはありません。と
言うのですが、
「ではどんないいことがありましたか?」と改めて問うと
「え?いいこと?特にありません」なんですね。
「娘さんとは最近どうですか?」と訊くと
「割とよく話してます。この間は一緒に出かけました」と言うので
「1年前と比べて状況はいかがですか?」
「あ、そうか。良くなってます」と、初めて良い変化に気づくのです。
何故、良いことを過小評価してしまうのでしょうか?
何人かに訊いてみたらこんな答えが返ってきました。
・いいことがあった!と喜んでいると落とし穴にはまるから。
・自分が調子に乗ってしまうのは良くないから、そうならないようブレーキをかけてます。
・いいことを言うと周囲から妬まれてめんどくさいから特に言わない。
・親に天狗になるなと咎められた。
これ、捨てるべき昭和の価値観ですよね。
私も無意識でずっと「いいことがあっても今だけだ。たまたまだ。だから油断してはならない」そんな風に思っていました。
ネガティブなものごとばかりに注意を向けていると、
ネガティブな出来事がどんどん起こってしまいます。
これは心理学的にカクテルパーティ効果(聴覚)、カラーバス効果(視覚)と言って、たくさんの情報の中から自分の関心ごとだけがポーンと
意識に入ってくる脳の認知機能です。
だったら、逆にこの脳の仕組みを利用して
今から「いいことばかり起こる」ようにあなたの脳を騙しましょう。
まずは寝る前に今日起きたいいことを3つ書き出す。
すると明日から「いいこと」を探すようになり
いいことがどんどん増えていきます。騙されたと思ってやってみて。