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ただ黙って聞いてくれたことに感謝しています

中学からの親友へ

矢野と知り合ったのは中学1年生のときだったね。

あの日のことは、とてもよく覚えてます。

いきなり廊下で背中に手をつきさして、変な奴と思ったかもしれないけど、それ以降すごく仲良くしてくれた。

国語の授業ではお互いに作品を評価し合ったね。

矢野は私の作文を「すごいすごい」と褒めちぎっていたけど、私も矢野の文章が好きでした。

美術では、矢野の作風は私とは全然違くて、見るのが楽しみでした。

私にはないものを矢野は持っていました。

高校に入って、私が恋人のことで病んだとき何時間も話を聞いてくれたね。

特に気のきいた返答はなかったけど、その時には聞いてくれる人が必要でした。

ただ黙って聞いてくれたことに感謝しています。

矢野がいなくなるのは悲しいけど、矢野の言葉を思い出してがんばっていこうと思います。


3分という時間が今までのことやこれからのことを考える上でちょうどよかった。入棺の前のワークショップが振り返りとしてとても良かった。
(20代男性)

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