19世紀の文化 ②文学・美術
文化史は、作品名と作者名の単なる暗記ではありません。感受性豊かなアーティストはその時代を敏感に感じとり、同じ時代を生きる人々に絵や音楽や言葉を通じて大切なことを伝えようとしました。慶応義塾大学法学部は、世界史の入試問題でドラクロワの「キオス島の虐殺」は何を題材として描かれたのかを問いました。答えはギリシア独立戦争。慶応義塾大学経済学部ではトルストイの『戦争と平和』がナポレオンのロシア遠征を背景とした小説であることを出題しています。文学や絵画や音楽の優れた作品には、その時代が見