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【自己紹介】はじめまして、MEMENTです。

はじめまして。MEMENTの広報担当です。この度、新たにnoteアカウントを開設しました。これからnoteで日々の仕事や取り組み、考えていることなどを発信していければと思っています。

私たちMEMENTの仕事は、都市や公共空間、プロダクトをデザインすることです。もう少し噛み砕いていうと、広い意味での“まちづくり”をデザインの観点から支援しています。

とはいえ、それだけだと「それってつまり、何をしているの?」と感じる方も多いはずです。私たち自身、自分たちの活動をひと言で説明するのは、ちょっと難しかったりもします。

求められる役割も多岐にわたり、ディレクター/プロデューサーとしてプロジェクト全体を統括することもあれば、プロダクトデザイナーとして実際に手を動かすことも少なくありません。コンサルタントのようなポジションで、クライアントの意志決定に直接関わることもあります。

そこでこの記事では具体的な事業内容の紹介からではなく、MEMENTの根っこにある考え方から書きはじめることで、私たちの公共空間に対する向き合い方を知っていただければと思います。


私たちがつくるものは「未来への形見」になる

me・men・to | məméntoʊ |
形見,記憶を思い起こさせるもの

~̀ móri | -mɔ́ːriː|-mɔ́ri |
ラテン語で「死を想え」といった意味のラテン語の警句

私たちMEMENTのあり方について、重要な示唆を与えてくれたのがイギリスの文化思想家であるローマン・クルツナリックの<私たちは「よき先祖」になれるか>という問いかけです。

クルツナリックはその著作『グッド・アンセスター』のなかで、「短期思考」から「長期思考」へとシフトすることの重要性を説いています。目先の利益にとらわれるのではなく、10年先、100年先、ときには数万年先の未来まで見据えて、私たちは発想や行動様式を変えていくべきなのだ、と。

公共空間をデザインする上でも、この視点は欠かすことができません。実際にクルツナリックも長期思考の担い手として、真っ先に「都市デザイナー」を挙げています。

都市や公園、交通インフラといった公共空間は、数十年先まで“残る”ものです。さらに言えば、ときにはつくり手の意図を超えて“残ってしまう”。社会の持続可能性が問われる今、「つくること」には多かれ少なかれ次世代への責任が伴います。

そのことを忘れないために、MEMENTでは「私たちの行動は、子孫への形見である」を信条に、私たちが創造する価値が、どのように継承され、未来へどのようなインパクトをもたらすのかを、常に想像しながら仕事に取り組んでいきたいと考えています。

「社会の触媒」として、ヒト/コト/モノの上質な関係をつくる

こうした考え方にもとづいて、私たちは自分たちのパーパス(存在意義)を、「持続的な社会を支えるヒト/コト/モノの上質な関係をつくる」ことだと定義しています。

たとえば、公共空間をひとつのレストランに見立ててみます。どうすればこの空間の価値を高め、より持続的なものとできるでしょうか。

シェフが実力を磨けばいいのか。洗練された食器やインテリアを揃えればいいのか。あるいは食事だけではなく、ライブやパフォーマンスといった体験を提供すればいいのか。恐らく答えは、そのすべてあり、どれでもありません。ヒト/コト/モノは不可分に結びつきながら、ひとつの価値を形成しているからです。

だからこそ私たちは、個別のヒト/コト/モノだけではなく、その関係にフォーカスし、それをより上質なものへとデザインしていくことを目指します。

またそのためには、今そこにあるヒト/コト/モノをつなげるだけでは、不十分なことが少なくありません。まったく関係のなかった物事をつなげることで、そこに新たな価値が生まれます。

一つひとつのヒト/コト/モノを掘り下げるだけではなく、その関係性を横にズラしながら、これまでになかった出会いを創出していく。私たちMEMENTは、そんな“越境”を実現する「社会の触媒」でありたいと考えています。

コンサルティング・デザイン・アートの3つの軸で考える

都市や公共空間、社会が抱える課題は、多面的で複雑です。そのためMEMENTでは「コンサルティング」「デザイン」「アート」という三つの軸で事業を展開しています。

幅広い視野で、それぞれ異なる角度から事象を見つめ、事業等の上流のコンサルティングから、目に見えるかたちをつくるデザイン、さらには社会に問いを発するアートまでを一手に担えることは、私たちの強みのひとつです。

より具体的には、私たちが提供するサービスは「リサーチ」「アブダクション」「ファシリテーション」「コンセプトメイク」「デザイン」「マネジメント」の6つです。これらを組み合わせ、最適なアプローチを模索しながら、自治体やデベロッパー、まちづくり会社、設計事務所、家具メーカーといったクライアントの課題解決に貢献しています。

最近の傾向としては、コンサルティングや企画提案といった上流工程から、実際のプロダクトのデザイン等のアウトプット、竣工後の場づくりの運営までを担う「クリエイティブディレクター」とも言えるポジションで、プロジェクトにアサインされることも増えてきてきました。

より具体的なプロジェクトについては、次回以降の記事で詳細にご紹介していきます。

noteというメディアを通じて、さらなる出会いを

MEMENTの活動は、まだまだ端緒についたばかりです。社会の流動性が極めて高くなっている今、これから私たちが何を考え、何を生み出し、それをどう社会に実装していくのか。今後もこのアカウントを通じて、リアルタイムにお伝えしていきます。

私たちがより上質な「社会の触媒」たるためにも、noteというメディア(触媒)を介して、新たなインスピレーションやコラボレーションのきっかけを提供できたら幸いです。


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