中国化するインターナショナルスクール。
新学期が始まり、娘のスクールでは今年さらに中華系生徒が増えた。
日本人の生徒は想像よりも増加しなかったが、とにかく中国語話者が新入生のうちほとんどを占めると感じる程。
その理由として考察したのが以下の3つ
理由①MM2H新条件の発足
今年から3つの条件に分かれて再スタートしたMM2H(長期滞在ビザ)。これが海外に不動産を購入したい中国人に爆刺さりしているらしい。
なぜなら中国国内の不動産はゆくゆく国の所有物となるため
資産を海外に移したい&なんなら移住したい富裕層が多くいる。
理由②中国語を話すけど中国人ではない?
これは娘の学校の話になるが、
一般的にインターナショナルスクールでは1つの国籍の全体に占める割合を10%〜15%程度に制限している。
しかし、実際に中身をのぞいてみると 国籍=パスポート保有国 とするため両親が中国人でもアメリカやカナダで生まれた子はアメリカ人、カナダ人となる。マレーシアチャイニーズの子供はマレーシア人。
香港、台湾、シンガポール人の間でも多くは中国語がメイン。
そうなると国籍別に分けたところで
全体の半数は中国語話者だと言うことが明白である。
理由③中国語の授業が毎日あるのも魅力
とはいえ中国語話者にとっても、子供に対して中国語の習学は必要不可欠だと思っている。
特に読み書きにおいては、「学校で習ったor習っていない」が
「できるorできない」に直結する。
中国語を話せるけど読み書きはできないと言う中華系の人間も一定数いる(マレーシア系の学校を卒業した人がその典型)
なので、中国語の授業に力を入れている学校は中国人にとっても魅力的。
ちなみに日本語の授業を受けられるインターはマレーシアにおいて聞いたことがない。
それくらい中華系にとって、特に教育面でメリットしかないのがマレーシア移住が増えている理由の一つであろう。
中華系学校に入れる日本人の保護者の狙い
そんな中、私の周りで子供をインターナショナルスクールからチャイニーズスクールに転校させる日本人がちらほら増えている。
その理由を聞くと、6歳から小学校が始まる前に
英語で中国語を教えてくれるナーサリーに入れて、ある程度基礎を身につけた上で、ローカルあるいは私立のチャイニーズスクールに通わせたいと言うチャレンジを試みているらしい。
メリットはいくつかあって、大体はこの3つだと思う
①中国語の完全習得
②学費がインターよりも安い
③勉強もハードなので優秀になる
①に関しては、基本的に授業も中国語なので完全に中国人と同等レベルで習得できる反面、宿題なども中国語なので親の中国語力がないと相当厳しい。なので基本的には家庭教師を雇う前提で臨む形となる。
そして、学校の先生は英語ができるらしいが、そのレベルはいかにと言うところである。
ちなみに英語も中国語も苦手な両親の場合、茨の道になることが容易に想像できる。
③においては履修教科の数も多いし、宿題も同等のボリュームである。
校則も厳しく、我が家の娘が通うIB系インターとは真逆の教育メソッドらしい。ただ、親があまりコントロールできない子はあえてそうした厳しい状況に子供を送り込み心身共に鍛えさせようと言う意思の方もいるようです。。
実は私も娘に本気で中国語を覚えさせるならチャイニーズスクールありだと思っていたのですが、中国人のママに「そもそもカルチャーが合わないと思う」と言われてハッとしました。
娘に聞いてみたら、やっぱり自信なさげな反応をされたので一旦ペンディング。笑
インター+αで中国語の家庭教師をつけるor塾に通うでも大分違うかなと思って、まずは中国語のサイトワードを新たに購入してみました。
中国語メインで育てるなら2、3歳のうちにそれを決意して強制的に中国語環境に置かないと、親の覚悟もないまま中途半端になりそうだということを今回学びました。
英語と中国語どちらをメインに置くか、子供の年齢・性格・興味関心で左右されるのかな〜と言うのが個人的な見解。
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