祖母と電気カーペット
もう他界したが、わたしには昔、祖母がいた。祖父はいなかった。
祖母はこの世の中でわたしが知る人の中で一番寒がりで、夜は電気カーペットを付けたまま寝ていた。
彼女は秋口から既に寒そうにしていた。大袈裟だと当時のわたしは思っていたが、実際大人になると滅茶苦茶寒くて電気カーペットを付けて寝ないと入眠出来なくなった。
わたしは祖母くらい寒がりになっていた。生姜を食べても、お肉を食べても身体の芯が冷えている。
夏の終わりから腹巻を巻いている。これから冬が来るのが恐ろしい。
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