ミニマルに生きて
私はミニマリストではない。だが、あまり物を持っていない。欲しい物は買うが、それをずっと持ち続ける事に興味が持てない。
買った日のときめきは続かない。買う瞬間に捨てる事を考えてしまう。終わりを思いながら、その物と付き合う。
便利グッズ
あれが良いと聞けば、欲しくはなる。だけど、2、3回使ったら気が済むのも便利グッズあるあるで、きっと何かがある便利より、何も無い不便の方が私は好きなんだと思っている。
捨てる
気がつくと、どんなに運命的な出会いをした物も結局は捨ててしまう。無い方がお部屋が広くなるな。作業効率上がるな。鞄は軽くなるな。引き出しがスッキリするな。もう私には子供っぽいな。
理由なんて無限に見つかる。見つからないのは持ち続ける理由だけだ。
ゴミ出し前日
特にその気持ちが如実に現れるのはゴミ出しの前日で、お祭りの前日の前夜祭みたく、ワクワクする。
今まで気がついて無いあって当たり前みたいな顔してるが、実は既に役目を終えた何かを捨てる事が出来るかもしれない。と部屋中を行ったり来たりしてしまう。何度ゴミ出しの日が来てもこの高揚感は消えない。
罪悪感
そんな私でも少し惜しいと思う物や、罪悪感を抱く物がある。それは高かった物と、人から貰った物だ。
もう同じ物を買い直す余力が、私の人生には無いかもしれないとか、これを贈ってくれた人はどんな気持ちで買ったのだろうと思うとどうしても捨て難い。
乗り越え方
だけどいつまでも物を抱えて、停滞したままではいられない。私はある時から引越し祝いや、転職祝いに誕生日プレゼントに至るまでの何かを貰うチャンスは
「調味料か入浴剤にしてください」
と言う様になった。どちらもいつかは消えてなくなる。だけど、頂いた事実は消えない。送り手と受け取り手にこれ程フィットしwin-winな物って中々ない。
結果、頂き物は消えてなくなるようになった。高かった物については修行の途中だが、そんなに高い物を買うタイプではないので、あまり気にする必要もないのかもしれない。
またゴミ出し前日が迫って来てる。
END