本棚の並び替え
子供の頃はそれはもう本を沢山持っていた。
買ってもらった本を読んだ後の、本の行き先が今と違ってリサイクルなんてないものだから、捨てられないので本棚にしまうしかなく天井まで届くデカい本棚を部屋中に置いていた。
その本棚の並びには完成形ではなく毎月の様に新しい本が加わり並べ替えをしていた。
出版社でまとめて作者の名前順にし、更に作品を出た順番にしていた。漫画と文芸を分けたり、活字のものは内容で分けたりもしていた。
中学生くらいになると毎月の作業として本棚の整理をしていた。性格なのかこれが以外と楽しくてやり終わるとスカッとした。
それから大人になり実家程の広さの家は東京ではとても無理だし、今の本棚は本当に小さい。並び替えなんて5分もかからない。それはそれで良いのだが、時々壁一面の本棚を並び替える作業だけは時々、恋しく思う。