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真面目な優等生ほどマルチ商法にハマりやすい③

経緯が分かるので①、②を先に読んでもらえると助かる。

【先に伝えておくこと】
私はマルチ商法を全面否定しているわけではない。ただビジネスというのは全てやり方というのがある。
マルチ商法も賢い人間が賢くやれば飯を食っていけるとは思っている。


少し私の学生の頃の話をする。
私は中学まではそれなりに勉強ができ、地元ではそれなりに有名な進学校に入学をした。その進学校に入ってから私は落ちこぼれとなっていった。
原因は分かっている。勉強ではなく空気についていけなかった。

私はなにかにつけて理由を追求したくなる性格だ。授業内容に疑問を感じても教師に煙たがられ、必要性を感じない課題に悩まされ、学部学科を変えてでも国公立に!と言われる日々にストレスを感じていた。
ただ私が本当に嫌だったのはそれらに疑問を感じず、受け入れ、文句も言わずに真面目に取り組んでいる周りだった。
なぜ彼らは公式の成り立ちに疑問を持たないのか、大量の課題を期限までに終わらせられるのか、名前だけで大学を決めるのか 分からない。
私は学校が嫌いになった。

話を戻す。
社会に出ると学生のときとは違う悩みや苦労に当たる人がほとんどである。
その中で、金銭的悩みというのは多くの人が抱える問題だ。
逆に、テストや試験で点数を取ることは、ある意味簡単である。努力をする術が用意されているからだ。

例えるなら、靴は用意され、道は示され、金をかければ優秀なコーチを雇え、恵まれた練習環境の中で さあ走りなさい!
勉強というのは所詮こういうことなのだ。
しかし金を稼ぐとなると違う。
どんな靴を履けばいいのか、どの道を進めばいいのか
コーチの言うことだけで成果は出ず、恵まれた練習環境を自分で作らなければならない。

私の会ってきた人を見ていると、真面目な優等生ほど与えられた環境で頑張ることはできても、環境を自分で得ることは苦手としている。

マルチ商法の勧誘というのは、そんな子達にとって神様のような存在なのだ。
自分達の不安に共感され、何を頑張るべきかを掲示され、あとはこの道を走りなさいと背中を押される。

その道が正しいかどうかを判断するスキルを持っていないのだ。

長くなってしまったが③はここまでとする。
全てを読んでいただいた方には心から感謝いたします。

次回はあとがきを記させていただきこの話は終わりとする。

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